じいちゃんとハーレー
じいちゃんが亡くなって一周忌の頃。
私に会いに来た‥。
というか‥
じいちゃんは、仏壇に供えているご飯を食べていた‥。
「うまか!うまか!」といいながら‥。
‥‥‥‥‥‥‥‥
「ばあちゃーん、じいちゃんがご飯、うまか言って食べてた」
「えっ??あらっじいさん来らしたかい。うまかなら良かった。」
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
そして初盆‥。
今度は私の職場に来た。
化粧派手めの熟女3人引き連れて、
「友達も出来たから、心配せんでよか!」と、ウインクした。
「ばあちゃん、じいちゃん友達出来たから心配せんでよかって言ってた!」
流石に熟女3人のことは黙っとこう‥。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
そして3回忌‥
じいちゃんは、ハーレーに乗っていた。
「また来るけん、待っとけ」と言い残し、そのままハーレーでトンネルの中に消えて行った。
「ばあちゃん、じいちゃん今度はバイクに乗って、また来るって言ってたよ!」
「また、ふうちゃんのところ来たとね?私の時には全然来ないくせに!!」
おやっ?
ばあちゃん、ややご立腹?
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
まあね〜。ばあちゃんにベタ惚れだったじいちゃんだから、直接会いに来たら、ばあちゃんも離れたくなくなると思ったのかもしれない。
だから私に伝言を頼んだのかな。
「こっちは、いつまでも待っとるけん。ばあさんは、ゆっくりおいで。」
そんなじいちゃんの声が、今でも聞こえてきそうだ。




