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おばあちゃん(時々、他の家族)と孫の日常の思い出《短編集》)  作者: おうすい


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12/16

ばあちゃんとニイニイ蝉と松尾芭蕉


「チッ‥チッ‥チィ‥」

「ジーーーーーーー」

「チ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」


「暑っ‥わぁー今年初めての蝉だ〜。嫌だ〜、うるさい〜。声はすれど、姿は見えず‥」


「うん?何が〜??」


「えっ??ばあちゃん‥蝉の声聞こえないの??」


「う‥ん‥そういえば、何か遠くで聞こえるような?聞こえないような‥??」


「えー‥そういえば、老人性難聴って、高音から聴こえが悪くなるって聞いたことがある‥」


「あらっ‥なら今年は暑くないかな〜??」


「いやっ暑いから!そういえば松尾芭蕉の『閑さや岩にしみ入る蝉の声』って何歳の時に作ったんだろう??」


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥


「おっ、数え年で46歳(満45歳)の時だって〜。でも、その時代の45歳くらいって、今だと70歳くらいだってよ〜、ばあちゃん負けてるじゃ~ん!!」


「ふっ‥大丈夫‥。まだ低い音は、聴こえるから、ひそひそ話や悪口は耳に入る!!」


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥


「それはそれで、ばあちゃん怖いよ‥‥。」


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