10/17
きゅうり馬とナスビ牛
ある日‥
台所に大きいナスビが2本、存在感たっぷりにゴロリと転がっていた。
「うん、立派な牛になりそう!!」
と呟いていると‥
孫娘が
「う、し‥?」
と聞いてきた。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
8月13日早朝、ばあちゃんの指令を受け、兄ちゃんと畑にやってきた。
「ばあちゃーん、ナスビときゅうり採ってきたよ〜」
「はいはい、おお立派なナスビときゅうりだね!」
ばあちゃんは、ナスビときゅうりに割り箸を短くして刺した。
「おお〜!!なんだこれは!」
「今日は、お盆だからね~。ご先祖様に、早く我が家へ来てもらえるように、きゅうりの馬に乗って来てもらうんだよ!」
そう言いながら、仏壇の前に置いた。
「ナスビは?」
「ナスビは、お盆の終わりに、ナスビ牛に乗って、お土産いっぱい載せて、あの世に帰ってもらうためだよ!!」
「なんで牛?」
「牛は、お土産をいっぱい載せられるし、ご先祖様には、ゆっくり帰ってもらいたいからね〜」
「ふーん」
‥‥‥‥‥‥‥‥
8月16日になると、仏壇を向いていたきゅうり馬とナスビ牛は、玄関の方を向いていた。
また来年も、きゅうりの馬に乗って、元気に帰ってきてね。




