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異世界プロデューサーズ〜元AD公爵と私のB級グルメ建国記  作者: 輝久実


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9/25

恋するグルメコート

「アルフさん、あなたたちの『飛竜の上での急接近』、実は遠隔投影鏡モニターで全王都にライブ配信されていました。視聴率は驚異の60%。これはバズり(社会現象)の予兆ですよ」


元ADのアルフレッドが顔を真っ赤にして言う。


「な……っ!? 貴様、無断で撮ってやがったな! あれは……現場の安全確保のために抱き寄せただけで……!」


ミノンはと言うと、


「えっ!? あの恥ずかしいシーン、みんなに見られてたんですか……!?」


と焦っている。


そこへ左京が、


「ええ、特にアルフさんの『悪くねえなって、思ってるんだ』というセリフで、全王都の令嬢たちが絶叫しました。……そこで提案です。この流れを活かして、グルメコートの新メニュー『恋するペア・ラテ』のCMを撮りましょう」


と、提案という名の指令をだしてきた。


撮影現場は、黄昏時のグルメコート・テラス席。左京が用意したのは、二人が一つのカップからストローで飲む(!)という、ベタすぎる演出でした。


左京が、


「はい、カメラ(魔導具)回します。アルフさん、もっとこう……『守りたい、この笑顔』的な顔をして。はい、アクション(本番)!」


と声をかけると、アルフレッドは、ぎこちなく、あなたの肩に手を回しつつ、


「……おい。……これ、あっち(現代)で言う『あざとい演出』ってやつじゃないのか?」


とミノンに囁やきかける。ミノンは、心臓をバクバクさせながら、


「あ、アルフさん、顔が近いです……! 演技……ですよね?」


と、これまた小さな声でアルフレッドに語りかける。


アルフレッドは照れながら、カメラを意識するふりをして、耳元で小さく囁いた。


「……半分は、演技じゃねえよ。……あんたが隣にいると、現場の空気が締まるんだ。……いや、締まらねえのかもな」


そんな二人を眺めて、左京がニヤリとして、


「……はい、カット! 最高です! 今の『耳打ち』、超高解像度で押さえました。これでペア・ラテの予約は1年待ち確定ですね。コンバージョン(成約率)は完璧だ」


と悦に入った顔で独りごちた。


この放送後、王都では二人を応援する「推し活」が爆発。


街の噂はこうだった。


「公爵様があんなにデレるなんて……!」


「あの助手の子、最強のヒロインじゃない!?」


王子の反応は、


「……なぜだろう。私が照明ライトマンをしている間に、二人の物語ストーリーが完結しそうなんだが?」


と焦り気味だった。


左京が一人だけ計算高く、


「二人の好感度が上がれば上がるほど、グルメコートの客単価も上がります。まさにウィンウィンですね」


と、ニヤリとしていた。

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