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異世界プロデューサーズ〜元AD公爵と私のB級グルメ建国記  作者: 輝久実


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10/25

アルフレッド公爵の休日

今回の統括プロデューサー、左京が言った。


「はい、本日のマイルストーンです。王都のメインストリートを歩き、グルメコートで限定スイーツをあ〜んして、最後は噴水前で愛の告白……完璧なロードマップですね」


元ADのアルフレッドがインカムを握りしめて、


「左京……! 貴様、街中に『遠隔投影鏡(大型モニター)』を配置しやがって! これじゃあプライベートもクソもねえだろ!」


と、怒鳴る。ミノンが、公爵の気持ちを知ってか知らずか呑気に言う。


「あ、アルフさん、見てください! 街の人たちがみんなペンライト……じゃなくて、光る魔石を振って応援してくれてますよ……!」


食べ歩きロケという名の真剣勝負が始まる。

二人が屋台の「揚げたてチュロス(魔法でサクサク)」を食べていると、左京から指示が飛びます。


「アルフさん、彼女の口元に砂糖がついています。……わかってますね? リテイク(やり直し)は無しですよ」


アルフレッドが真っ赤になりながら、


「……おい、動くな。……とってやるから」


と、指先でそっとあなたの口元を拭う。


その瞬間、街中の大型モニター越しに見ていた令嬢たちが


「キャーーー!!」


と悲鳴を上げ、王都の地面が揺れます。


アルフレッドが心の中で、


(やべえ、指が震えた……。カメラ位置アングルは完璧だったか!? いや、それより……今のあいつの顔、反則だろ……!)


と、照れていた。


日が落ち、魔法のイルミネーションが輝く噴水前。左京が「感動のBGM(魔法演奏)」を流し始めます。


「さあ、ここでクロージング(告白)です。視聴者……いや、国民全員が待っていますよ」


アルフレッドがカメラ(魔導具)を睨みつけ、バサッと自分のマントであなたと自分を隠す。


ミノンが、


「アルフさん……?」


と、緊張気味にアルフレッドに語りかける。


アルフレッドが、


「……ここからは、『放送禁止オフカメラ』だ。……いいか、左京に言わされてるんじゃない。……俺は、あんたが現場にいると、次の『画』が楽しみになるんだ。……ずっと、俺の隣で『完パケ(完成)』まで付き合ってくれないか?」


と囁いた。


二人がいい雰囲気になったその時、黒いスモークを焚きながら謎の男が乱入してきました。


謎の男が、


「フハハハ! 甘い、甘いぞアルフレッド! そんなコンプラ重視のデート番組、誰が喜ぶか! 俺は隣国の『スキャンダル・ギルド』のディレクター。もっとドロドロの不倫疑惑や修羅場を撮らせてもらうぞ!」


と殴り込んで来た。


アルフレッドがいなした。


「……チッ、現場荒らし(パパラッチ)か。……おい左京! 警備(エドワード王子)を回せ! この『最高のエンディング』を邪魔させるな!」

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