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異世界プロデューサーズ〜元AD公爵と私のB級グルメ建国記  作者: 輝久実


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11/25

捏造スキャンダル

王都中に、隠し撮りされた「二人が打ち合わせで真剣な(険しい)顔をしている写真」と共に、心ない見出しが躍ります。


『愛はビジネスマナー? 公爵、裏では助手を罵倒!』


『グルメコートはただの集金システム。恋は客寄せパンダ!』


コンサルの左京が困り顔で、


「……やれやれ。ブランドイメージ(信頼性)が急落していますね。このままでは、グルメコートの来客数は前週比40%減。……アルフさん、この『炎上』、どう鎮火(消火)させますか?」


元ADのアルフレッドが、机に拳を叩きつける。


「現場を……! 現場の空気も知らねえ奴らが、適当なテロップ(見出し)並べやがって……! おい、左京。今すぐ王都中の全モニターをジャックしろ。緊急生特番だ!」


番組内容はこうでした。


緊急生放送『真実の10分間 〜カメラは見た、二人の素顔〜』


王都の広場に設置された大型モニターが、突如として砂嵐から切り替わります。映し出されたのは、キラキラしたスタジオではなく、「深夜の厨房」で片付けをしている二人の、隠し撮りのような映像でした。


アルフレッドが、映像の中で、疲れ果てて椅子で寝落ちしたあなたの肩に、そっと自分のマントをかけている。


「……まったく。無理しすぎなんだよ、あんたは。……明日も早いんだから、先に寝てりゃいいのに」


その時、ミノンが寝ぼけ眼で、


「ん……アルフさん……? あ、ピザの生地、発酵……大丈夫、ですか?」


と、ピザ生地の心配をし始めた。


そんなミノンを見てアルフレッドが、フッと笑って、ミノンの頭を不器用にポンポンと叩く。


「ああ、完璧だ。……あんたが寝てる間に、俺が最高のテイク(焼き上がり)に仕上げといた。……お疲れさん、相棒。……大好きだぞ、こんちくしょう」


この「あまりにも無防備で、不器用な愛」が映し出された瞬間、王都中が静まり返り、次の瞬間には割れんばかりの拍手と歓声が沸き起こった。


左京が、モニターを見ながら、


「……ふむ。事前の仕込み(やらせ)なしの『ガチ動画』。これ以上のエビデンス(証拠)はありませんね。闇ディレクターの捏造記事、完全にディスラプト(破壊)されました」


と、ひとりごちた。


アルフレッドが、放送終了後、カメラに向かって中指を立てて一言。


「……闇ディレクターさんよ。現場の『熱』を舐めるな。……これが、俺たちの完パケだ!」

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