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異世界プロデューサーズ〜元AD公爵と私のB級グルメ建国記  作者: 輝久実


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呪いのサブミニラルノイズ

王都の大型モニターに、二人が仲睦まじく料理をしている映像が流れている最中……突然、画面が激しく歪み、不気味な紫色のノイズが走ります。


闇ディレクターが通信越しになじる。


「ヒャッハハハ! 綺麗なばかり見せてんじゃねえよ! この魔導ノイズを浴びれば、視聴者は全員、疑心暗鬼に陥る呪いにかかる。……さあ、愛の言葉が罵詈雑言に、笑顔が蔑みに見える『地獄のフィルター』を堪能しな!」


助手のミノンが、驚愕しながら言う。


「アルフさん、画面が……! 街の人たちが、頭を押さえて苦しみ始めてます!」


コンサルの左京が、顔をしかめながら、


「……マズいですね。これはサイバー攻撃(魔導的ハッキング)です。このままでは、グルメコートのブランドイメージどころか、王都全体が精神汚染ダウンタイムに陥る」


と冷静に分析しました。


アルフレッドが現場の判断で『スイッチング・マジック』を試みます。


アルフレッドは一瞬で「放送機材(魔導具)」の前に飛び込み、インカムを叩きつけました。


そして、


「ふざけんな……! 俺たちの『現場』を、汚いノイズで汚しやがって! 左京、全魔力を俺に回せ! 電波……じゃなくて、魔導波の周波数をオーバードライブ(限界突破)させる!」


と叫びます。すると、左京が、


「……無茶ですね。公爵の魔力回路が焼き切れる(ショートする)恐れがありますよ?」


とあくまで冷静に分析すると、アルフレッドがミノンに向かって、


「構わねえ! あんた、俺の隣に来て手を握ってろ! 最高の『画』を作るには、演者のエナジーが必要なんだよ!」


と、叫ぶ。


あなたが震える手でアルフレッドの大きな手を握りしめた瞬間、彼の体から黄金の光が溢れ出します。


アルフレッドが放ったのは、魔力による「超・強力フラッシュ(照明魔法)」


アルフレッドがまたまた叫ぶ。

「全カメラ、絞り(アイリス)開放! ノイズごと、ホワイトで飛ばしてやる! ……これが、現場の『ライティング』の力だあああ!」


眩い光が王都を包み込み、闇のノイズを一掃する。モニターに映し出されたのは、真っ白な光の中から現れた、「手を繋いで立ち上がる二人」の神々しい姿でした。


闇ディレクターが驚愕しながら、


「なっ……魔導ノイズが……『純粋な魔力』で上書きされただと!? バカな、そんな非効率な出力……!」


と言うと、左京が


「……それが、現場の熱量パッションですよ。……おっと、逆探知完了です。衛兵ポリスが行きますよ、闇ディレクターさん」


と応えました。


ノイズは消え、街の人々は呪いから解き放たれました。画面の二人はボロボロですが、その表情は晴れやかです。


アルフレッドは、カメラを指差し、不敵に笑って、


「……これが俺たちの、ノーカット・生放送だ。……お粗末!」


と〆た。

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