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異世界プロデューサーズ〜元AD公爵と私のB級グルメ建国記  作者: 輝久実


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プロジェクト王都・黄金比

数日後、ミノンはアルフレッドに呼び出されました。


「いいか、この世界の食文化は死んでいる。煮込みすぎて色のない肉、パサパサのパン……。こんなの放送事故だぞ! 俺たちの手で、全王国民の胃袋を掌握(ガチ掴み)するんだ」


「プロデューサー、作戦は!?」


「例えば、魔力を使った低温調理で、氷の魔術を反転させ、0.1度単位で肉の温度を管理。ナイフを入れた瞬間に溢れ出す肉汁を、私が隣で「照明魔法ライティング」を使ってキラキラに輝かせる。例えば、風魔法のエアドロップで、城下町中に、焼きたてパンとガーリックステーキの香りを風魔法でバラまく。「匂い」で客を釣る、逃げ場のない宣伝ロケハンと言う訳だ」


その後、王立食堂に激震が走る。メニューに突如現れたのは、『とろ〜りチーズの爆弾ハンバーグ』。


公爵が、冷徹な顔でシェフに指示している。


「違う。チーズの伸びが足りない。あと5センチ、糸を引かせろ。魔力で粘度を調整しろと言ったはずだ。……あと、ハンバーグの断面から出る湯気! 逆光で映えるように火属性の魔石を下に仕込め!」


(これだ……! この『肉の弾力』と『チーズの滝』! 視聴率……じゃなくて、支持率40%は固いぞ! ああ、今すぐハンディカメラでパーンしたい……!)


そして、ミノンがヒロインの立場を利用して、ライバル令嬢たちを「ティータイム」に招待します。そこで出すのは、公爵が魔力で遠心分離した生クリームたっぷりの『タピオカ入りパンケーキ』。


「これ、実は『映える(ばえる)』魔法がかかっているんですよ?」


「まあ! 何ですのこの食感! モチモチして……止まりませんわ!」


アルフレッドが物陰から、インカム風の魔道具で指示を出す。


「よし、令嬢たちの『美味しい〜!』というリアクション、いただきました。これ、全景フルで押さえとけよ。……あ、カメアシ(部下の騎士)! 皿を下げるタイミングが早すぎる、もっと余韻を見せろ!」


こんな風にミノンとアルフレッドは、王都の食事改革を進める事になりました。

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