密会疑惑、突撃インタビュー!
二人がこっそり裏口から帰還しようとした瞬間、カッと魔法の照明が焚かれます。
エグゼクティブ・プロデューサーの左京が、
「おはようございます、アルフさん。……随分と長い『夜間ロケ』でしたね。タイムスタンプによれば、予定の帰宅時間を8時間オーバーしています。これは……重大なコンプライアンス違反(朝帰り)では?」
と、警告すると、アルフレッドは飛び上がって、
「……っ!? 左京! 貴様、なぜここに! しかもその……手にある魔石を向けんじゃねえ!」
と、絶叫した。
エドワード王子が野次馬の筆頭となり、
「アルフレッド! 貴公、私の婚約者候補ミノンを連れ出して、一晩中何をしていたのだ!? 私が夜食のラーメンを3杯もおかわりして気を紛らわせている間に……まさか、『クランクアップ(結婚)』の手続きまで済ませたのではあるまいな!?」
と、迫る。
すると、助手のミノンが、
「あ、あの……! 違うんです、ただの……夜景を見て、お茶を飲んでただけで……!」
と説明をする。そこへ、ファンクラブの侍女達が、
「まあ! 『お茶だけ』だなんて、そんなベタな言い訳……!」
「公爵様のマント、心なしか彼女の香りがついていませんこと?」
「キャーーー! 公式カプ誕生よ!!」
と、騒ぎ立てる。
アルフレッドは、顔が沸騰しそうに真っ赤になり、
「……うるせえ! 現場を混乱させるな! ……これは、その……今後の『ロケハン』の打ち合わせだ! 二人きりでじっくり、今後の……その……『ライフプラン』という名の台本を練っていただけだ!」
と、言い訳をする。
混乱に乗じて、左京がスッと一枚の魔法羊皮紙(契約書)を差し出します。
「これだけエンゲージメントが高まった以上、早急に『独占契約(婚姻届)』にサインすべきです。今なら、王都中のモニターで結婚式を完全生中継すれば、放映権料だけで新居の建設費(スタジオ代)が賄えますよ」
すると、アルフレッドが絶叫する!
「……誰が生放送で結婚式やるか! 俺たちは……俺たちは、もっと地味に……! いや、地味じゃないけど……あーっ、もう!! 全員、撤収しろ!! 撮影中止だ!!」
ミノンはクスクス笑いながら、
「……アルフさん、あんなに顔真っ赤にして、プロデューサー失格ですよ?」
と言うと、アルフレッドがあなたの耳元でボソッと、呟いた。
「……うるせえ。……あんたのせいだろ。……後で、二人きりで『反省会』だぞ。……今度は、誰もいない場所でな」




