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異世界プロデューサーズ〜元AD公爵と私のB級グルメ建国記  作者: 輝久実


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王立魔力燃焼ブートキャンプ

ある日、元・鬼アシスタントディレクターのアルフレッドが、迷彩柄の公爵マントを羽織り、笛を吹き鳴らしながら、


「……おい! そこの王子! 腹の肉がシズル(肉汁)すぎてんだよ! そのままじゃ馬に乗る前に『画』が重すぎて放送事故だぞ!」


と、怒声を飛ばす。


エドワード王子が息切れしながら、


「アル……フ……! ラーメンが……家系が美味しすぎたのが悪いんだ……! この腹は……国民への愛が詰まっているのだ……!」


と、悲哀たっぷりに言う。


コンサルの左京が、


「……非効率ですね。体脂肪率のデッドライン(限界)を越えています。これでは王国の戦闘力がディスラプト(破壊)される。……アルフさん、このプログラムに『課金要素』としての高タンパク・魔法薬プロテインを組み込みましょう」


と、冷徹に言う。


地獄のトレーニングメニューの監修は、ミノンだった。


最初に、魔力スクワットを1000回。


内容としては、重力魔法を自分にかけながら、10回ごとに「ラーメン断ち」の誓いを叫ぶのだ。


更に、アルフの指示が罵声を飛ばす。


「声が小せえ! 現場の返事は『押忍!』だろ! 腹筋から声出せ!」


次に、ドラゴン追走のインターバル。


内容は、火を吹く飛竜(もちろん演出用)に追いかけられながら、王宮の周りを全力疾走する事。


ミノンの役割は、


「王子、頑張って! あと1周で、アルフさん特製の『ゼロカロリー・魔法ゼリー』が待ってますよ!」


と、励ます事だった。


第三に、腹筋シズル・プレスが待っている。


内容は、目の前で美味しそうなステーキを焼く「飯テロ映像」を見せられながら、空腹に耐えて腹筋を鍛える精神修行だ。


そんな修行が終わった夜。ヘトヘトになった参加者たちが眠る中、ミノンとアルフレッドはキャンプの焚き火を囲みます。


アルフレッドが、タオルを首にかけながら、


「……ふぅ。……悪かったな。あんたまで巻き込んで、こんな暑苦しい現場に付き合わせて。……でも、あいつらの必死な顔見てると、昔の『深夜まで粘るスタッフ』を思い出して、つい熱くなっちまうんだ」


と、苦笑しながら言う。


ミノンが、


「いいえ、アルフさんが一生懸命なのは、みんなに健康でいてほしいからですよね? ……その、厳しいけど優しいところ、私は好きですよ」


と、フォローする。すると、アルフレッドが、顔を背けて焚き火に薪をくべながら、


「……っ。……あんたにそう言われると、次の特番プロジェクトも頑張れそうな気がするわ。……ほら、これ食え。あんたの分だけ特別に作った、『ささみの魔力燻製』だ。……しっかり食って、明日も俺を支えてくれよ」


と、呟いた。

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