キーアイテムGetだぜ?
無理矢理転がって扉をくぐれた俺は
あの蛇の前に居た。
蛇の中に居たはずだったが、蛇の前に居るあたり
あの扉は肛門だったんだろうか?
だとしたら、嫌な門をくぐった。
できれば、一生くぐりたくなかったぜ。
頭をもたげた蛇は俺を見て
もしもあったなら、片眉を上げたんだろうと思うが
『2つの試練を超えたか我が残滓。』
なんぞと吐かしやがった。
「試練を超えたみたいだな、蛇野郎。
だいたい、なんで俺がお前の残滓なんだよ?」
『いいだろう、答えてやろう。』
舌をチロチロさせながら蛇は語り始めた。
『我は最初の生命。
かつては闇を、光を、風を、雷を、
樹を、土を、火を、鋼を、水を。
あらゆる物を喰ろうた存在よ。
今ある全ての生命は、我から派生したもの。
故に全ての生命は我の残滓よ。』
「ってぇこた、お前は俺の遠い親父ってことか?
それともお袋さん?」
どっちにしたって、ダーウィン先生もびっくりの進化だ。
『然り。
我は汝らの遠き祖となる。
我に性別など無い故、父でも母でも好きに思え。』
「じゃあ、親父さんよ。
試練を超えたっつうこた、何か貰えるんだよな?」
『慌てるな、我が残滓。
汝が超えしは2つのみ。
即ち、知と体の試練のみ。
最後にもう1つの試練を超えてもらう。』
もう1つねぇ・・・
知力、体力ときたら時の運?
んなわけねぇか。
『ふむ、運試しでも面白そうだが
汝の精神を問うこととしよう。』
「なんで俺の考えが読めてんだよ!?」
思わずツッコミを入れたが
『何故、と問われれば
汝が口に出しておったが故と答えよう。』
Oh、また言ってたのか。
これって俺の癖なのか?
「で、具体的には何するんですか親父様。」
『我が問いかけに、あるがまま答えよ。
断っておくが、嘘偽りは言えぬと思え。』
チロチロがシューシューと威嚇っぽい感じに変わっている。
『汝に問う。
汝はどのような力を欲す?』
どんなねぇ・・・
非常に難しい問題だ。
よくある主人公なら「みんなを守る力」とか「悪を倒す力」とか
オッサンだったら「全てを砕く力」とかなんだろうが、
俺が欲しい力とはどれも違う気がする。
『どうした?
何故答えぬ?』
「答えられないというか、答えが見つからないというか。
問題の変更はOK?」
『ならぬ。』
「ですよねぇ・・・」
俺が望む力って何なんだろう?
その前に、俺の力って何なんだ?
そういや、以前編集者に言われたな。
俺の力はワンマンPTだって。
っていうことは、俺の力の根底は使役することになる。
でも、使役って言うけど割と勝手にやられてる感がなくもない。
気を抜かなくても好き勝手に出てくるし。
使役じゃないなら協力か?
ふむ、だったら。
「俺が欲しいのは、召喚獣をサポートする力だ。
俺は1人じゃ戦えない。
それに、召喚獣だけじゃない。
他の皆が力を貸してくれるから戦えるんだ。」
実際に戦ってるのは俺じゃなくて召喚獣。
俺は安全な所とは言わないけど、後方で指示するだけ。
そういう戦い方なんだけど、アンフェアだ。
命令したり、融合したりしてサポートしてるけど
ドクターみたいに回復しているわけでもなけりゃ
調律師や大親分みたいに補助ができるわけでもない。
編集者や仕立屋みたいに何かを作れるわけでもない。
それでは十分とは言えないと思う。
いや違う、俺自身が十分だと思っていない。
『・・・ふむ。
その言葉に偽りなしか。
よかろう、受け取るが良い我が残滓。
汝にはその資格がある。』
蛇が口をモゴモゴさせて吐き出した宝箱に入っていたのは
2冊の紙束と1つの腕輪。
【転職の章】 使用回数:-
あらゆるジョブの一次職に転職することができる。
使用制限:???
譲渡不可/販売不可/破棄不可
【天職の章】 使用回数:-
二次職以降の転職に必要な職業レベルを無視することができる。
使用制限:???
譲渡不可/販売不可/破棄不可
【無限蛇の腕輪】 腕装備
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譲渡不可/販売不可/破棄不可
転職フラグが立ったのか?
でも、?が多すぎる。
「なぁ、これってどうやって・・・」
蛇に使い方を問いかけたが、蛇の姿は既になく
いつの間にか、俺はレブジードの部屋に戻ってきていた。




