閑話:最初の物語
先に断っておきますが、
1.今回は改行が一切ないので読みづらいと思います。
2.午前8時前にもう1話アップしています。
なお、「読みにくいんじゃゴルァ、改行しろや!!」というご意見は、
今回に限り受け付けませんので、悪しからずご了承下さい。
始まりは暗い暗い闇の中。
光すらなく闇しかなかった。
闇は孤独だったが寂しいとは思わなかった。
なぜなら、孤独が当たり前だったから。
自分以外の存在を必要としなかったから。
闇が自分を認識して、どれだけの月日がたったかは分からない。
なぜなら、時間を意識しなかったから。
退屈だとも思わなかったから。
ある時、何かがやってきて闇を知った時尋ねた。
「寂しくないのか」と。
闇は逆に、何かに尋ねた。
「寂しいとは何か」と。
寂しいことすら知らないことを哀れに思った何かは
闇を切り分け光を作った。
闇はそこで初めて自分を見たが、
寂しいというものは理解できなかった。
闇から分かれた光は活発に動いていたが、闇はジッとしていた。
闇が自由に動けるように、動くための目標となるように
何かは樹を造ってやった。
光は樹に向かって走ったが、闇はなおもジッとしていた。
光が樹に触れた時、風と雷が生まれた。
それを見ても何も思わず、闇はただジッとしているだけだった。
光は自分が動いたことで風と雷が生まれたことに喜んだが
それ以上は何も生まれなかった。
そこで、光の代わりに雷が樹に触れると火が生まれた。
火は樹を焼き尽くし灰にし、やがて土が生まれた。
それでも闇はジッとしていた。
風は樹に触れることができなかったことを不満に思ったが
樹の代わりに土に触れてみた。
風によって土が固められ、土の中に鋼が生まれた。
鋼は土の中で育ち続け、やがて土から出てきた。
闇は鋼を見ても何も思わず、かたくなまでにジッとしているだけだった。
火は鋼が生まれたことを喜び鋼に触れたが
鋼は自分以外に触れられたことが恥ずかしくなって溶けてしまった。
そこで火は風と雷に相談した。
雷が鋼に触れると鋼は嫌がって逃げようとした。
風が鋼に触れると鋼は冷やされ、溶けた鋼はまた硬くなった。
風がずっと鋼に触れ続けていると
鋼はもっと冷たくなり、その表面に水が生まれた。
水は土に染み込んだあと、土に頼まれたので樹を蘇らせた。
樹が蘇ったのを見た時、そこで始めて闇はジッとしていることを止めた。
闇は長らくジッとしている間に思っていた。
「やはり1人だった時が一番良かった」と。
しかし、闇だけで他の8人を倒すことはもう無理だと思ったので
闇は力をつける為だけに動くことにした。
闇が動くのを見届けた何かは、闇がそんなことを思っているとも知らず
これで寂しくなかろうと、何処かへ去っていった。
闇が動いたので空間が広がった。
光が生まれたので時間が生まれた。
闇が広げた空間を土が埋め、
その跡を風と雷が競うように走り、
雷の後を火が追いかけ、水が火を消し、樹が生えた。
こうしてどんどん広がった世界には、
生命が生まれ、育ち、廃れ、死に、いろんな形になっていった。
闇が孤独を感じぬほど、色んな物が生まれたが
それでも闇はずっと思っていた。
「やはり1人だった時が一番良かった」と。
闇が想うことはただ1つ、1人だった頃のこと。
闇が願うことはただ1つ、元の闇に戻ること。
その為には光を倒さなければならない。
その為には光を取り込まねばならない。
たとえ、他の全てを敵に回しても。
なぜなら、闇と光は元は同じ闇だったのだから。
でも、誤字脱字の類は四六時中受付中です。




