挑戦者あり
『呼ばれてないから、こんにちわ。
待つのが嫌になったから、デリバリーに来たよ。』
予言者の質問が意味するような
その少女は突然降ってきた。
『呼ばれてないんじゃから帰れ。』
『あ~ん、ビル君のいけず~。
892年と3ヶ月18日ぶりに会ったお姉ちゃんに
他に言うことはないの?』
『久しく会わんうちにボケたか、姉上?
892年と3ヶ月16日、11時間27分ぶりじゃぞ。
それはともかく、呼んどらんのじゃから帰るがよいわ。』
うぁ、細かい。
100年単位で会ってないんなら、
1日2日の誤差くらいは大目に見てやれよ。
『言ったでしょ?
待つのが嫌になった、って。』
『ロイエスを見習え、とは言わんが姉上よ。
もう少し我慢というものを覚えたほうが良いぞ。』
『え~、ロイ君は兄弟の中で一番のんびり屋じゃない?』
『ともかくじゃ。
招いておらんのに勝手に来るでないわ!!』
樹の魔将の怒号で少女の雰囲気が変わる。
『お姉ちゃんにそんな口を聞くなんて、
ビル君も偉くなったものね?』
雰囲気が変わるどころか、光りだした。
『姉上がどう言おうと、今はわしが戦っておる最中じゃ。
たとえ、姉上といえど
わしの邪魔をするなら容赦せんぞ?』
樹の魔将も負けじと足元から根っこを生やす。
『ビル君はお姉ちゃんに勝てると思ってるんだ?
ふぅん、へぇ。』
言うが早いか、少女が光弾を撃ちだし
ゴガァァァァン!!
樹の魔将の根っこが壁になり、それを防いだ。
『こうなった以上は、実力行使あるのみじゃのぅ。
お嬢ちゃんや、一時休戦じゃ。
姉上を倒すぞ。』
ビル君(仮)から休戦を申し込んできた。
この場合は共闘か。
そして、
『ビル君までもが参加するんなら、
お姉が不利よね?不公平よね?アンフェアよね?
だから、アタシはお姉に味方する。』
もう1人乱入してきた。
『闇の姉上じゃと?』
『お久しぶりね、ニカちゃん?』
新手の黒い少女はニカちゃんと言うらしい。




