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それぞれの戦い方

配置が分からない方は、前話の初期配置を参考にするか、

将棋盤と駒をご用意のうえ、お読みください。


もしくは、前話の初期配置表をメモってください。

「まずは、私のターン。

破壊僧を2歩、調律師を3歩前進ゲイン

他の皆は、指示するまで待ってて。」


破壊僧が場の中央に、その横のマスに調律師が並ぶ。


『わしの番じゃな。

・・・ふむ、パスじゃ。』


一歩も動かさずに自分のターンを終える。


「動かさないのなら、私のターン。

召喚士を3歩、ドクターを2歩前進。」


これで、中央付近に俺、破壊僧、ドクター、調律師が並ぶ。

破壊僧を囮にできれば、俺や調律師が突っ込める。

ドクターや調律師のスキルなら、多少離れてても届くのは実証済みだし、

2人の援護があれば、余程の相手でない限り破壊僧に負けはない。


『もうちぃと熟考しても良いんじゃないかの、お嬢ちゃん?

パスじゃ。』


「解体屋を2歩、破壊僧、ドクター、調律師を1歩ずつ前進。」


パスが続いたことで、訝しみながらも、

予言者は淀みなく指示を続けてターンを終える。

破壊僧と調律師は敵が目前だ。


『パスじゃ。』


2度あることは3度あるというが、

2度やったことを3度やったと言うべきだろうか。

ゲームを仕掛けておいて、やる気がないように思える。


「どういうつもりかしら、お爺ちゃん?」


『言うておくが挑発しても無駄じゃぞ、お嬢ちゃん。

パスするのがわしの作戦じゃ。』


「・・・そういうことね。

召喚士、1歩前進したら右のマス、破壊僧の隣に入って。

解体屋は3歩前進。」


俺も敵が目前だ。


『無論、パスじゃ。』


「破壊僧とドクターを1歩前進。

解体屋を2歩前進させる。

破壊僧、お願い。」


「応よ、任された。」


全身をほぐすようなストレッチをし、破壊僧がウッドゴーレムの待つマスへと進む。


『それでは戦闘じゃな。

決着がつくまで、両者は動かせぬ。

よいな?』


改めて爺さんが説明しているが、破壊僧はそれすら待たずに殴りかかっている。

ゴーレムも、マスに入ろうとした破壊僧を殴ろうとしてたしイーブンだろう。


「木製の割に、よい硬さをしておるわ。」


『褒めてもらえるとは光栄じゃな。』


「じゃが、ロイエスよりは柔い。

なにより、ライプロッドの方が硬かったわ!!」


その言葉とともに、拳がウッドゴーレムを貫き砕く。

さすがに、魔将とタイマン張ったオッサンは言うことが違う。


『・・・いや、魔将わしらと同等の硬さをウッドゴーレムに求められても困るんじゃが。』


「「「「たしかに。(無茶やろ。)」」」」


思わず、爺さんに同意した。


『とは言うたものの、耐久性じゃったら引けは取らんかもしれんぞ?』


その言葉の通り、胴体に大穴が空いているにもかかわらず、

ゴーレムの攻撃は止まらない。


「むしろ、ありがたいわ。

思う存分、闘えるということじゃろう?」


躱しては殴り、避けては蹴り、防いでは攻める。

まるで、オッサンとゴーレムの舞踏会だ。

やってるのは武闘だが。


「さすがに、ここまでやれば動けんじゃろう?」


胴体に空いた穴のせいで、薄くなっている部分を蹴りぬく。

ゴーレムの体が真っ二つだ。


「これでも動けるというのなら、

その時は文字通り粉砕するしかないのぅ。」


肩で息をし、破壊僧がゴーレムを見据える。

腹部で上半身と下半身が別れたゴーレムはピクリとも動かなかった。


『で、お嬢ちゃんや。

お嬢ちゃんの番は終わりかのぅ?』


「まだ、1歩分残っている。

破壊僧、連戦になるけど、いけるかしら?」


「大丈夫じゃ。

今のワシは戦うことしかできん。

予言者は、ワシに闘えとだけ言えば良い。」


やけに良い笑顔で、予言者にサムズアップして返す。

本当、その笑顔が怖いわ。

戦闘狂バーサーカーみたいで。


「ありがとう。

破壊僧を1歩前進させる。」


破壊僧が1歩進み、敵陣のど真ん中に切り込む。


『お嬢ちゃんの番は終わりじゃな。

ワシは、”7”を1歩前進じゃ。』


破壊僧に続き、調律師が戦闘に入る。


「大丈夫か、調律師。」


戦闘向きには思えない調律師に声をかける。

俺だったら、まだ耐えらるのに。


「?

何を心配してるんだ、召喚士?」


「え?

調律師って、支援特化だろ?

戦闘できるわけがないじゃないか。」


「たしかに、僕は支援特化だよ。

でもね・・・」


調律師が楽器ヴァイオリンを奏で始めると

楽器から弦が伸びてゴーレムに絡みつく。


「支援特化だけど、

”戦闘スキルが1つも無い”なんて、言った覚えはないんだけどなぁ?

勝手に思い込まないでくれよ。」


演奏にのって弦がゴーレムを締め付け


「【弦葬曲ファンタジア】!!」


ゴーレムをバラバラにした。

残り7体。

正直、自分でも配置に混乱しかけました。

やらなきゃ良かった。

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