ゲームの時間
水が無いので火はキツいだろうということで、
樹の魔将を攻略すべく、緑の国から攻略することにした。
そして、降りていった先の魔将の部屋(仮)では
有り得ない事が起きていた。
コーン、コーン・・・
『オーライ、オーライ。
あぁ、そこはもう少し深めに穴を掘るんじゃ。』
頭から枝を生やした爺さんが
ウッドゴーレム達を使って、なにやら工事していた。
アレが樹の魔将だろう。
魔将1人でもキツいのに、この数のゴーレムは相手にしたくねぇ・・・
『よ~し、そのままそこに杭を打つんじゃ。
・・・ん?』
ヤベッ、魔将に気づかれた。
『時期的にそろそろじゃとは思うておったが・・・
存外、早かったのぉ。』
魔性が飄々と言ってのける。
「樹の魔将とお見受けする。
一体、ここで何をされておるのかな?」
『見れば分かるじゃろう?』
やってる事は見りゃ分かるけど、目的が分からんのだが。
『拡張工事じゃ。
ワシャ、こう見えて淋しがりでの。
人恋しさにゴーレムを作っておったら、手狭になってしもうたんじゃよ。』
「ちゅうこたぁ、爺さんを倒すにゃ
ゴーレムを全滅させなあかんちゅうことか・・・」
おいおい、冗談だろ。
ざっと見たって、3桁後半は居るぞ?
『ヌシらは久しく現れなんだ客人じゃ。
客人に手を出させるわけがなかろう。
なに、ワシを少し楽しませてくれれば、永き眠りに就くとしようかの・・・』
樹の魔将がつぶやくと
魔将を取り囲むように、魔将を象った木人形が出現する。
その数、9体。
それぞれ、額に1~9と彫られている。
『此処に居るのはワシのコピーじゃ。
ワシ程強いわけではないが、
簡単に倒せるほど弱くもないがの。』
ポンポンと人形を叩く。
『さて、楽しませてもらうと言ったがの。
ワシが作った場で、ワシはこやつらを指揮してお主らを襲う。
お主らは誰か1人指揮者を決めよ。
決めたら、指揮者の指示通りに動いてワシを襲ってこい。
交互に駒を動かし、ワシと指揮者、先に相手チームの駒に触られた方が負けじゃ。
どうじゃ、簡単じゃろう?』
リアルファイトの将棋やチェスのようなものだろう。
受けるとすると、ここはドクターが指揮者か?
しかし、宣言したのは
「その勝負、予言者アスが受ける。」
『おうおう、可愛いお嬢ちゃんが遊んでくれるか。
じゃが、手加減はせんぞ?』
「かまわない。」
『細かいルールじゃがの。
まず、指揮者であるワシとお嬢ちゃんは動いてはならん。
次に、駒は9体の合計が5マス以内なら、どう動かしても良い。
1体を5マス動かそうが、5体を1マスずつ動かしてもかまわぬ。
5マス動かす前にパスしても構わん。
じゃからと言うて、次のターンに6マス以上動けるわけではないがの。
それから、相手側の駒と同じマスに入った場合は戦闘じゃ。
戦闘が終わるまで、そのマスに居る駒を動してはならぬ。
他の駒を動かす分には問題なしじゃ。
要するに、戦闘で牽制しつつ他の駒で切り込むのもアリということじゃの。
最後に指揮者以外の駒が全滅するか、指揮者が触れられたら負けじゃ。
他に聞きたいことはあるかの?』
「先攻後攻の決定方法、それと場について聞きたい。」
『お嬢ちゃんが先攻で良いぞ。
レディ・ファーストじゃ。
場は見た方が早い。』
魔性が掌を合わせ、パンッと一つ手を叩くと
仕切りの様に網目になった壁ができる。
網目は大雑把だが、2マス先程度までしか見えねぇ。
『そっちの真ん中のマスに入口ができたじゃろう?
そこからお嬢ちゃん以外、全員入れ。
入ったら、お嬢ちゃんは入口の前に立つが良い。』
言われるがままに全員が入ると、入口が閉まる。
と同時に、後ろが軽く揺れた気がして、振り返ると
予言者がプールの監視台みたいな物に立っていた。
『お嬢ちゃんや、勝負はフェアにいこうと思うでの。
今から、駒となる仲間を配置するがよい。
お嬢ちゃんの前3マスまでが陣地じゃ。
駒が重ならないなら、どう配置しても構わぬ。』
「それなら・・・
ドクターは1マス前へ。
破壊僧は2マス前、調律師は1マス右に移動後に1マス前。
錠前屋と編集者は1マス左に移動後、錠前屋だけ1マス前進・・・」
次々に指示を出し、俺たちを配置していく。
聞いてる内容だと、初期配置はこんな感じの筈だ。
■○○○×××●●●□
■○○○×××●●●□
■○召○×××●●●□
■編錠○×××1 2 3 □
予仕ド 破×××4 5 6 樹 予:予言者、樹:魔将、1~9:ゴーレム、□■:壁
■大調○×××7 8 9 □ ○:ピンクボム陣地、●:魔将陣地、×:中立地帯、
■○解○×××●●●□ 召:召喚士、錠:錠前屋、編:編集者
■○○○×××●●●□ 破:破壊僧、ド:ドクター、仕:仕立屋
■○○○×××●●●□ 調:調律師、大:大親分、解:解体屋
『さぁ、ゲームを始めよう。』
魔将の声で、ゲームが始まった。




