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こうして新事実が発覚した

「デカい、やわいの次は速いかっ!?」


女の魔将が放つ雷を防御しながら破戒僧が憤る。

彼はほぼ生粋の殴り屋であり、彼に勝てる者など

数える程度しか存在しない。

接近戦に限定すれば、ほぼ無敵である。


『如何に強い攻撃といえど

当たらなければ、どうということもあるまい?

そら、そら、そら。』


”妖艶なる色将”ことヴィースラッテが

腕を振るごとに雷が落ちる。


「雲もないのに、雷起こすな!!」


そのツッコミにヴィースラッテが一時手を止め、

考え込んだようだが


『細かいことは気にするでない。

妾の能力はそういう物じゃ。』


深く考えることを止めたのか、

考えること自体が面倒なのか、

腕を振って雷を落とし続ける。


『マスターよ。

ヤツのセリフではないが、当たっておらぬのだから問題なかろう。』


地と鋼の霊獣が融合した召喚獣がユウのツッコミに答える。

召喚獣は鋼の鎧を纏った、二足歩行の犀の様な姿をしており

降ってくる雷の殆どを文字通り避雷針代わりに平然と受け続ける。


「これは持久戦になりそうですね。」


既に7本度目になる剣の交換を終えた解体屋が

肩で息をしながら呟く。

解体屋の【電磁加速斬リニアスラッシュ】は、ギルドメンバーのスキル中最速を誇るが

雷属性の攻撃に該当するため、当たりはするものの与えられるダメージは少ない。


「せめて罠に掛かってくれたら、

もうちょい楽なんやろうけどな。」


何度も踞り、罠を仕掛け直しながら錠前屋も呟く。

彼女の仕掛けた罠は発動するものの

発動した時にはその場に標的はらず、その全てが回避されている。

彼女は戦闘においては基本的に1度罠に掛かった相手に追い討ちをかける

連鎖罠チェーン・トラップを得意としている。

その為、1つ目が発動すれば残りも発動するのだが

その1つ目が全く当たらない。


「ふぇ~ん、こんなに速いと

私も役にたてませぇん・・・」


ガチャガチャ音を立てて走りまわりながら、

全身金属鎧の中で泣き声を出しているのはギルド中で最硬の仕立屋。

彼女の能力チートは【重装甲パーティ・ドレス】といい、

布服、革鎧、金属鎧を()()()()()()()()()いうもの。

つまり、鎧自体を重ね着できる上に、それらの防御力どころか効果も加算されるという

いわば、究極の防御チートである。

ゆうに10回は雷が直撃するも、1度も回復していないことから

その防御チートっぷりが伺える。

ピンクボムに限らず、このゲームで最も高い防御力を誇るのは

間違いなく彼女だろう。

もっとも、それらの鎧は全て自身が作った物に限定されるため

彼女はあらゆる防具を作り出す生産チートでもある。

ドクターがコングネグラ戦に続いて盾役を任せるのも納得できるというものだ。


「えぇい、鬱陶しい。

正面からぶつかってこんかぁ!!」


『そう言われて、正面からぶつかるのは

うつけ者じゃろう。』


破壊僧の正拳突きを余裕で躱しつつも

ヴィースラッテがゲラゲラ笑いながら挑発する。


『ヤツの言う通りじゃのう。

ヤツに対抗出来るのを出さんと詰むぞ、マスター?』


「んなこと言ったって、俺が同時に出せるのは2体までだぞ。」


冷静に どうする? と言ってきた召喚獣に

俺は事実を告げるしかない。


『何をトボけたことを言うとるんじゃ、マスター。

我の格は霊獣ぞ。霊ではないわ。』


しかし、返ってきた返答は


『同格の召喚獣が2体しか出せんだけじゃ。

格が違えば、出せる数も変わってくるのは当たり前じゃろう?』


勝機?

割とどうでもイイことですが、

前回の後書きで、某国と某宗教を嫌ったコメントしたら

お気に入り件数が減りました。


ま、これに関しては個人の考えの問題ですし、

嫌いなものは嫌いなんで変えようがないですけど。

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