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こうして情報を手に入れた

『で、小生の所に来たと?』


結局、質問がある俺

封印を解除できる錠前屋

取材気分の編集者

念のための保険として盾役の仕立屋

の4人でレブジードの所に行った。

逆紅一点っていうのは、中々に

いや、想像以上に居心地が悪い。


『教えて差し上げるのはやぶさかではありませんが

それはカンニングという行為と同じことではないのですか?

解答を見るのは簡単ですが、そこへ辿り着くまでの過程を知るのも

小生は大事だと思うのですが。』


でもって、まさか、NPCに説教されるとは思わなかった。

しかも、語気が荒くなく、

寧ろ淡々と正論を言うだけに反論できねぇ。


『知らない事、不測の事態。

そういう事が起きてしまった場合に

誰かに相談したり助力を求めるのは良いとしましょう。

しかし、貴方が小生に求めているのは

そういう問題では無いと思われますが、如何でしょう?』


「まぁ、たしかにそうなんだけどさ。」


『貴方が、不測の事態になった時にどう対処するのか

それすら待つ楽しみになっております。

あまり小生をガッカリさせないでいただきたい。

分かったのであれば、小生の気が変わらぬうちにお帰りなさい。』


お帰りはアチラとばかりに扉の方を指差し

クルクルと回しはじめた。


「召喚士ちゃんも、約束をした以上は

早く約束を成就させたいと思っただけなのよ。

そんなに叱らないであげて。」


『小生とて、召喚士殿と早く戦いたいという気持ちはありますが

何百年も封印されていたので、

今更数ヶ月遅れても怒りはしませんよ。』


「貴方はそう言える人よね。

じゃ、私から質問よ。

以前貴方と会った時に言っていた、

『あの方』って誰かしら?」


『それを聞きますか。』


「私はそれを聞きたいのよ。」


茶落気チャラけでなく、真面目に質問を投げかける編集者。


『いずれは分かること。

それが小生の答えです。』


「今それを聞くのもカンニングかしら?」


『解答を見ながら問題を解くようなものでしょう。

その行為に意味があるとは思えませんが?』


「解答から式を導き出す方法もあるんじゃないかしら。

そうするなら意味はあると思うけど?」


『・・・。

そういう考え方もできますな。』


「私はそういう考え方の人間なの。」


知りたいことを聞き出そうとする編集者、

教えたくないので答えようとしないレブジード。

どちらも一歩も譲る気はないらしく、

2人の間に見えない火花が飛び散っているような錯覚に陥いった。

無言の膠着状態を打ち切ったのはレブジードの方だった。


『降参です。

では、貴女の問いに答えない代わりに

召喚士殿の問いに答えるのは如何ですか?』


別の質問なら答えてやる、と妥協案を提案する。

俺の聞きたいことで来たんだから、俺はそれで良いんだけど

交渉権は編集者にあるといってもいい。

むしろ、レブジードに屈しなかった編集者にしかない。


「元々はそっちを聞きに来たのだから、

それで問題ないわ。」


どうやら編集者も異存はないようだ。

不満はありそうだけど。


『残るは小生の水を含めて7種でしたね。

雷は以前お話したので置いておきますが、

残虐なる光の烈将はヘリアーズが、

狡猾なる闇の従将はスカイヤーが、

激怒する炎の猛将はヒューマンが、

綽々たる風の穿将はフォレスターが、

不動たる樹の化将はアイアナーが、

それぞれ多く集まった地域ですな。

それでは、ご質問にはお答えいたしましたので、

お引取りを。』


編集者との舌戦 (?) で相性が悪いとでも思ったのか

早口で捲したて、レブジードは俺達をさっさと帰そうとした。

聞きたいことは済んだから帰るけどさ。


『少々退屈しておりますれば、雑談しに来るのは歓迎いたしますが

できれば、小生に質問しに来るのは勘弁願いたいですな。

次も質問に答えるとは思わないでいただきたい。』


青い扉を潜ろうとすると、後ろから声をかけられた。


「悪かったな、レブジード。

あとは極力こっちで何とかするよ。

それと、俺の質問に答えてくれてありがとう。」


そういや、礼を言うのを忘れてたと思い

返事と礼を一緒に済ます。


『礼儀正しい者は嫌いではないですよ。

その礼に免じて、もう1つだけ。

光と闇にはお気をつけなさい。

光と闇は同属であり、異物である。

あの2人に限れば、

言うなれば、卵が先か鶏が先かと言うものですよ。』


新しい疑問が生まれた。

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