こうしてパーティに入った、その2
さて、1週間の修行期間を貰ったわけだが、
俺のレベルで行けそうな所といえば何処だろう?
答えは、分からない、だ。
となると、
「修、レベル400前後での狩場情報ないか?
できれば、人目につかない所希望。」
修に聞くのが手っ取り早い。
『お前、何言ってんだ?』
修とは、2日目にPTを組んで以来だ。
まぁ、講義が重なったり、
休憩時間に見かけたら話はしているが、
ハルゼルトでの事以外がほとんどだ。
つまり、修は今の俺の強さを知らない。
「まぁ、色々あってな。
俺のキャラって特性上、1人でPT組んでるようなもんだし
あんまし、人目につきたくない。」
『まぁ、分からんでもないが。
後でログインしてから合流しないか?
それまでに、誰かに聞いとくわ。
トレッカースの協会前でいいな?』
「OK、5分位で入る。」
プツッ
電話を切って、ログインする。
そして、例によってギルドホームに向かった。
「こんちゃ~っす。」
・・・・・
・・・・・
珍しく、留守だ。
一応、顔は出したし出かけるか。
「うおぅっぷ」
踵を返した俺は、出ようとして
何かに腹をぶつける。
下を見ると、予言者が頭を抑えていた。
「スマン。
見えてなかった。」
「問題ない。出かけるの?」
頭を抑えたまま、予言者が上目遣いで聞いてくる。
「あぁ。
シュート・・・
修に俺位のレベルでの狩場を聞きにな。」
「そぅ・・・
行ってらっしゃい。」
「行ってきます。」
予言者に見送られた俺は
シュートと合流するため、協会前に向かった。
「スマン、待たせたか?」
「いや、そうでもない。」
待ちあわせ場所には、シュートが居た。
さっさと聞くことだけ聞いて出かけよう。
「で、狩場情報はあるのか?」
「モチよ。その代わり、俺のレベル上げ
手伝ってくれるよな?」
「面倒くせぇ・・・」
「貸しは早めに精算しとくと、利子が少ないぜ?」
「わぁったよ。」
「OKOK。
で、後ろのお嬢ちゃんも一緒に行くのか?」
後ろ?
振り向くと、予言者が手を振っていた。
着いてきたのか?
「はじめまして、お爺ちゃん?」
「お、おじい・・・?」
「おじちゃんって言ったんだよ。
お前、老けて見られてんだな。」
予言者の横に蹲って、小声で話す。
「何で来たんだよ?」
「え?昔のお爺ちゃんを見てみたかったから?」
「疑問形で答えるなよ。」
「何、2人でゴソゴソしてんだ?」
「まぁ・・・あれだ。
気にするな。」
「まぁ、いいや。
で、そっちのお嬢ちゃんは誰なんだ?」
お前の孫だよ
と言えたら、どんなに楽か。
何て答えるのがベストなんだ?
考えろ、俺。
「改めまして、はじめまして。
竜巫姫のアスと言います。
いきなり、おじちゃんって言ってスミマセンでした。」
げぇっ、ジョブが変わってる~~~~~~~~~!?
でも、話は合わせおった。
「気にしてないし、いいってことよ。
俺は剣士のシュート。
好きに呼んでくれてもいいが、おじちゃんって呼ぶのは勘弁な?」
気にしてんじゃねぇか。
「分かりました。
えっと、シュートさん。」
「OKOK、許しちゃうよ。」
「で、何処に行く?
先に、お前のレベル上げ手伝うわ。」
「モスノ山脈って知ってるか?
あそこの隠しダンジョンが攻略されたらしいし、
そこに行きたいんだわ。
キーアイテムは入手済みだから、すぐに行けるぜ。」
知ってるもなにも、そこを攻略したのは俺らだよ。
「あそこ、攻略されたんですか。」
「そそ。俺のレベルだと結構ウマウマなんだよねぇ。」
「OK、決まりだな。
パーティ申請頼む。」
もう一回混精にして、嵌めたら良いんだよな?
「アスちゃんはどうする?
行ってみるか?」
「お願いします。」
シュート、俺、予言者でPTを組み、
トレッカースから出た所で、ヤツが出てきた。
『ご主人、歩いていくなんざ以ての外でさぁ。
どうぞ、アッシにお乗りくだせぇ。』
召喚してないのに、勝手に出てきたのは
予想を裏切らずアーシィだった。
しかも、椅子は3つ。
「・・・ユウ、こいつは一体?」
「俺の召喚獣だ。
目的地まで乗せて行ってくれるらしい。」
「お~、マジで?便利じゃん?」
「しかも、馬車馬枠希望だ。
荷台がありゃ、馬車の代わりにも成れるらしい。」
「馬車ねぇ・・・
金に余裕がある商人連中か、
生産職連中くらいしか買わねぇんじゃねぇか、アレ。」
「売ってんのかよ!?」
「安いので10kだが、馬代が高い。
正確には馬1頭で100kだが、餌代が馬鹿にならん。」
1kが1000だから、荷台だけで1万になって・・・
馬が1頭10万。
+αで餌代。
「よし、無理。」
「いや、荷台だけなら買えるだろ。」
だってなぁ・・・
「アイテムも金も拾ったことないし。」
「「は?」」
流石に、祖父と孫は息がぴったりだ。
某掲示板
699:ネームレス
あ、ありのままに俺が見たことを話すぜ。
剣士と魔法使いと幼女が犀に乗って
モスノの方へ向かった。
700:ネームレス
犀?
701:ネームレス
見間違いじゃね?
702:ネームレス
サイって居るの?
見たことないんだが。
703:ネームレス
サイにまたがる幼女。ハァハァ
704:ネームレス
馬か幻獣以外の騎獣はいないだろ。
釣り乙。




