こうしてオフ会に出た
結局、対してレベルが上がらないまま
オフ会の日を迎えた。
前日に錠前屋と約束してあったので
2人で指定された喫茶店に入る。
「いらっしゃいませ。
お二人様でしょうか?」
「いえ、あとから連れが来るか
既に来てると思います。」
その言葉に、挨拶をしたマスターの雰囲気が変わる。
「失礼ですが、
9人でご予約いただいた、ピンクボムの方々でしょうか?」
「そ、そうですが。」
「失礼いたしました。
お連れ様は皆、到着されております。」
そう言うと、マスターは入口へ行き、
看板を『CLOSED』に変えた。
「では、こちらへ。」
入口からも外からも死角になった奥の方の大テーブル。
そこに7人の仲間がいた。
俺と錠前屋が座り、
マスターも座る。
「よく来た。
ここは吾輩が経営する喫茶店である。」
つまり、マスター=ドクターだったのか。
あれ?1人多い。
俺と錠前屋、ドクターが座る前に
既に7人いた。
これだと、10人になる。
「まずは、改めて自己紹介としよう。
吾輩はドクター。
この店の店長でもある。
基本的にはヒーラー担当だが、戦闘もできる。
感覚的には殴りビスと言うのが近いだろう。」
「ワシは破壊僧。
アタッカー役じゃ。」
ガタイの良い兄ちゃんだった。
しょうじき、オッサンかと思ってたが。
「僕は調律師です。
支援特化です。」
見た目チャラそうなのに、
言葉使いは丁寧なのが調律師。
「私は編集者。
敢えて言うなら生産特化ね。」
メガネを掛けた女性。
「俺は召喚士。
何特化になるんだろ?」
「あんた、自分のキャラくらい把握しとけや。
あしは錠前屋。
低下できるシーフってとこや。」
「次は俺だな。
俺は大親分。
パーティリーダーになった時に支援効果を付与できる商人だ。」
「アタシは仕立屋です。
編集者と同じく生産特化です。」
残った2人に視線が集まる。
「予言者とドクター以外は、お初にお目にかかります。
自分は解体屋と申します。
ドロップアイテムが少し多めに出るジョブです。
以後、お見知りおきを。」
・・・誰?
「私が予言者。
隣にいる解体屋は10人目、
私が探していた最後のオンリージョブ。
いいえ、違う。
正確にはヒューマンのオンリージョブ。
でも、これで全員が揃った。」
「では、オフ会を始めよう。
あぁ、その前に皆好きなものを注文したまえ。
あまり高い物を注文されても困るが、
ランチ程度なら、今回は吾輩の奢りだ。」
とりあえず、Bランチ(サンドウィッチ+コーヒー)を注文した。
人数が自分も含めると10人なので
手間がかからないものを注文しただけだが。
20分後、全員の前にめいめいが注文した料理や飲み物が並ぶ。
「「「「「「「「「いただきます。」」」」」」」」」
喫茶店に声が響いた。




