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こうして出かけることになった

隠しダンジョンを攻略した俺は、ログアウトすべくトレッカースヘと帰った。

とはいえモスノ山脈からは距離があるし、面倒だったので

【召喚解除】で混精を返し、装備を絵本にして死に戻ったんだが・・・


「おぉ、召喚士。

明日は暇かね?」


狐の男のことをドクターに報告するか、

居なけりゃ伝言しといてもらおうと思って

ギルドホームに入った俺を出迎えたのは

正にドクターだった。


「ま、まぁ講義さえ終われば暇だけど?

夕方以降になるかな?」


「ふむ、では何時頃にインできるかね?

できる限り早い方が良いのだが。」


明日は昼から講義で、家に帰るのはどれだけ早くても5時過ぎだ。

それだけ告げると


「インできるのならば結構。

明日はギルドメンバー全員で出かけるぞ!!」


「そんなことより、ドクター。

ネットでビースターのオンリージョブの情報が回ってるらしいが知ってるか?

狐のビースターらしいぜ。」


「彼女なら、先程ログアウトしたところだ。」


彼女?


「彼女?」


「左様。

9人目のオンリージョブは錠前屋という。」


また、何かよく分からんジョブが出てきた。

大親分も大概だが、錠前屋もどんなジョブかよく分からんな。


「それと、もう1つ。

彼女はワーフォックスではなく、

ゴールデンワーウルフである。」


要するに、金狼か。

狼にせよ、狐にせよ、イヌ科だっけ。


「ま、いい。

で、9人が揃ったんだが、それからどうするんだ?

まさか、9人揃えてみたかった、なんて言うわけじゃないよね?」


「ふむ、そのことなら吾輩に心当たりがあるので

そこを調べようと思っておる。」


「と言うと?」


ドクターが嬉しそうに笑う。


「吾輩や破壊僧と、それ以外のプレイヤーとで

話が変わったNPCがってな。

まずは、その線から調べてみたい。

以前、吾輩と破壊僧、調律師の3人で行った時は

『人数が足りん』ような事を言われてな。

おそらく、ギルドメンバー全員で行けば問題ない筈である。」


転職の手掛かりが集まってきたことが

相当嬉しいのだろう。

笑いを抑えようともしていない。


「緑の国クリョンシ、その首都メルドラエ。

そこに鍵となるNPCが居る。」




フォレスターの国クリョンシ。 

通称、緑の国。

最初に緑を選んだプレイヤーが自動的に所属する国であり、

赤の国ギキセから見ると、真東に位置する。

早い話、トレッカースの東門から出てトイス平原を走破し、

その先にあるフィールドをいくつか越えれば行ける国である。

とはいえ、この方法で赤の国から緑の国に行くプレイヤーは極めて少ない。

なぜなら、トイス平原こそLvは低く、初心者の狩場であるが

その次からが普通ならば厄介だからである。

トイス平原を抜けた先にあるのが

Lv150以上が推奨とされるブゾロ高原、

さらにはLv275以上推奨のタナコル谷、

Lv500以上必須のクラウ川流域と続く。

この3つさえ越えてしまえば、

残るフィールドはクヤリの森だけであり、

クヤリの森自体は緑の国の初心者の狩場である。


もっとも、クラウ川流域でクラウ川に掛かった橋は1つしかなく

そのうえ街道として認識されていないため、

キラークラブやバーサークロブスターの様な甲殻類型のモンスターが

余裕で襲ってくる。

また、走破する者が少ないため、

常時、異常な程ポップしていることが拍車をかけている。

さらに言えば、ドロップするカニミソ、エビの身自体は

文字通り旨いのだが、

経験値としては、甲殻類の硬さもあり、労力の割に合わない。

挙げ句の果てには、フィールド単位でリンクしているので余計に始末が悪い。


では、どうするか?

方法は簡単である。

冒険者協会にある、異国の扉を使って

他の国の首都へ行くのが普通である。

そう、()()()

アクセス解析によると、アップした時間に読者さんが多いようです。

思いついた時にアップしている私が言うことじゃありませんが、

夜中にアップしているとは言え、

皆さん、さすがに寝た方がいいですよ・・・


書き上げた物をすぐに読んでもらえるって意味では

非常に嬉しいのですが。

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