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嘘告白された後、学校で指折りの美少女である女友達と幼馴染から猛烈なアタックが始まった  作者: 白金豪


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85話 大胆な行動


「じゃあまた休み時間で!」


 莉菜はひらひらと手を振りながら一輝と分かれ、自身のクラスに向かう。莉菜と一輝はクラスが異なる。そのため教室も異なる。


 莉菜はしばらく歩を進めてクラスの教室に到着する。既に教室にはちらほらと生徒達の姿があった。その中にはクラスで莉菜と1番仲の良い村井凜香(むらい りんか)の姿もあった。


 莉菜と村井は1年生から同じクラスであり、昨年から関係性も深い。


「おはよう!凜香ちゃん!!」


 莉菜はカバンを席に置き、元気よく挨拶した。少なからず、仲の良い友達である凜香を目にし、テンションが上がったのだろうか。


「あ、おはよう!莉菜」


 村井はにこって親しみある笑顔を溢してしっかりと挨拶を返した。この掛け合いから2人の関係性が見える。


「それでいきなりなんだけど。凜香ちゃんに聞きたいことがあるんだけど。いいかな?」


 莉菜は少し申し訳なそうに凜香の顔を窺った。


「それは構わないけど・・・。わかった!もしかして恋バナ?」


 凜香は一気にテンションが高くなる。彼女は恋愛系の話は大好物なのだろう。


「う~ん。かずくんに関する話は一生していたいけど・・・。って今日は違うの。もっと大事なものがあるの」


 莉菜は欲求を抑えるようにぶんぶんと顔を左右に振る。


「そっか~。それは残念」


 村井はがっくりと肩を落とす。明らかに落胆している。だが、彼女はすぐに切り替え、「それで聞きたいことは?」と尋ねる。


「うちの学校に在籍する増本さんのことなんだけど。凜香ちゃんは、最近彼女に関する話を聞いたことある?また、拡散する人とか知ってる?」


 莉菜はようやく本題に入る。


「う~ん。私は知らない。でもこのクラスで増本さんの趣味に関して話を聞いたって人はいたよ」


 凜香はそう言った。


「確か・・・」


 凜香はその人物を見つけるためにクラス全体を見渡す。


「いた!教壇の前に座る女子が口にしてたよ」


 凜香はその女性生徒に視線を集めた。莉菜にわかるように。


「そうなんだ。その人はそれにしても誰に聞いたんだろう?」


 莉菜は顎に手を添え、考える素振りを示す。


「それはわからないな~。聞いてみたら?それか私が聞いてもいいよ?」


「ううん。それは大丈夫。自分で聞くよ」


 莉菜は首を左右に振り、やんわりと断った。それから、莉菜は有益な情報を得るため、教壇の前に座る女子生徒の元に向かった。


 


 場面は変わり、羽矢は1時間目終了後、珍しく教室を出た。すると、彼女は偶然にも愛羅と遭遇する。


 愛羅は不快げに舌打ちする。


「どう?自分のオタク的な趣味が同級生に拡散された感覚は?結構引かれたでしょ?」


 愛羅は歯を見せながら、いじわるな笑みを浮かべる。想定内の現実に喜びを感じているみたいだ。


「ああ。結構引かれたな。みな、私の趣味は私自身のイメージを大きく崩したんだろうな」


 羽矢は愛羅と決して目を合わせない。なぜだろうか。遠くを見ているように思えた。もはや愛羅など目に映ってないかのように。


「そう。それはよかったわ。でも、まだ続けるわよ」


 愛羅に情けなど一切存在しない。どこまでも羽矢を追い詰める予定なのだろう。自身が満足するまで永遠と。


「そのことなんだが。そちらの好きにすればいい。私に関する情報は幾らでも拡散すればいい」


 羽矢はそれだけ残すと、「それじゃあな」とだけ残して踵を返した。


「お、おい!ちょっと待て!!」


 愛羅は羽矢を制止しようと試みる。先ほどの笑みは完全に消えていた。ただ、普段よりも目は大きく開く。


 しかし、羽矢は完全に無視して愛羅からどんどん遠ざかった。のしのしと。


 まるで愛羅の存在を忘れたかのように。

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