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嘘告白された後、学校で指折りの美少女である女友達と幼馴染から猛烈なアタックが始まった  作者: 白金豪


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55/103

55話 通知


 時刻は15時頃。


 依然として美月は一輝の自室に身を置く。


 一方、一輝はベッドに寝転がった状態だが、気分は朝よりも良くなった。


『ブブッッ』


 一輝のスマートフォンからバイブ音が生まれる。


 黙ってスマートフォンを確認する。


 すると、莉菜からSNSでメッセージが届いていた。


『今日学校休んでるよね。大丈夫?体調でも崩したの?』


 メッセージと共に悲しむ猫のスタンプが送られる。


『うん。ちょっと風邪を引いてね』


 一輝は幾分か楽になっていたので、すぐにメッセージを返す。


 それから慣れた手つきでスマートフォンの画面をオフにする。


『ブブッッ』


 再び、バイブ音が生まれる。


 また、一輝はスマートフォンを確認する。


『大丈夫か!朝元が休みなんて珍しいじゃないか!!』


 羽矢からのSNSのメッセージだった。焦った様子が文章から伝わってくるのは気のせいだろうか。


『ちょっと、風邪引いて休んだんだ』


 一輝は似たような文章を羽矢に返し、またもやスマートフォンの電源をオフにする。


「さっきの通知、羽矢さんと莉菜さんから?」


 美月が勉強机に座ったまま、興味ありげに目を向ける。


「ああ。そうだけど。よくわかったね」


 一輝はメッセージの送り主を当てた美月に多少なりとも驚く。なぜ、見ずにわかったのだろうかと不思議に感じる。


「まぁ、それはね。今日という日に限って、おにぃにメッセージを送ってくる人達を推測するのはあまりにも簡単すぎるよ」


 美月はやれやれといったポーズを取る。一輝の鈍感さにうんざりしているようだった。


『ピーンポーーン』


 自宅のドアフォンが部屋中に響き渡る。どうやら来客のようだ。


「私が出てくるね」


 美月は勉強机から立ち上がり、できるだけ物音を立てずに部屋から退出する。


「は〜い」


 美月は階段をドタドタと降りながら、大きな声で返事をする。


 リビングを抜けて、玄関に到着する。


「はい!どうかしましたか?」


 美月は靴を履いて、ドアを開けた。


「どうして松本さんがかずくんの自宅を訪問しているのか?理解できないんだけど」


 莉菜は額に青筋を浮かべ、松本をきつく問い詰める。


「ああ。それに関しては私も同感だ」


 羽矢も不機嫌な表情で松本を威圧する。


「そ、それは・・・。私は朝元君にお世話になったから。それで今日、欠席だったから心配して来たの」


 松本は羽矢と莉菜の圧に圧倒されながらも、目を逸らさずに本心を伝える。


「それに、なんで松本さんがかずくんの家を知ってるの?は!?もしかして、かずくんのストーカー?」


 莉菜は怒りの籠った声で口撃する。


「それも考えられるな・・・」


 羽矢はジロリと鋭い眼差しを向ける。


「ち、違う!そんなことは断じてしてないわ!」


 松本は慌てて否定する。しかし、羽矢と莉菜は松本の言葉を信用している気配がない。


「あ、あの〜」


 美月は目の前で展開するカオスな光景に戸惑いを隠せなかった。


 数分後、ようやく彼女達は美月に気づき、軽く会話をすると、ぎこちない空気を醸し出しながら一輝の自宅にお邪魔するのだった。


 その空気感は誰から見てもギスギスしていた。



⭐️⭐️⭐️

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