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華のお江戸の振袖小町  作者: 水虎
第伍幕「始動」
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第伍幕の漆

今回の悪の動き。

 廃研究所では、「世界を創りかえる組織」のメンバーがそれぞれ自由に時間を過ごしていた。だが、その中に姿が見当たらないものが何人かいた。

「……ラパンがいないのはいつものことだけど、ロンとあのバカはどこに行ったのよ? 朝から姿を見ないんだけど」

「スキロスのこと? だったら気になることがあるって言って外に行ったよ。ロンは知らない」

 チュイの返答にキマは不思議そうな顔をするが、引き続き会話は続く。

「そういえば今日の掃除当番って誰だっけ?」

「今日は確か……」

 それとは逆にボヴィーニは彼の動きは必然的なものだと考えていた。

「(そういえばスキロスちゃん、この前セルペンテちゃんが振袖のカケラを探しに行ったときに……)」

 ハンジールとプチッツァによるラパンからの振袖のカケラの受け取りの一件が行われた前日のこと。セルペンテとスキロスはあることを話し合っていた。

「スキロス、お前、あの映像に気づいたことがあるだろ」

「おや、気づいてましたか。でしたら、1つお願いがあるのですが」

 セルペンテに耳打ちするスキロス。

「わーったよ」

 二つ返事でスキロスからの交渉をのむセルペンテ。

 ロンがどこにいるのか話していたところをカルネロによる集合の連絡放送が入る。

 チュイとキマの会話が続いていたところを、放送を聞き駆け付けたゴーダが話に加わる。

「おい、カルネロがまた振袖のカケラが盗まれたって言ってたぞ! なんでも今度はネガボットまでなくなってるそうだ、振袖小町の手に渡るとまずい!」

「あらやだ!」

 事情を聞いたチュイは、スキロスが出発する際にネガボットの素体を持っていたことを思い出す。

「(それって、スキロスが持ってたやつだ……! でも、黙ってた方が面白くなりそう!)」

「ほっとくわけにもいかん! キマ、探すぞ!」

「わかったわ!」

 犯人を知る唯一の人物が近くにいながら、ゴーダとキマは素体と振袖のカケラを探しに廃研究所を出ていった。

メンバーが多いと腹の中がわからない奴がいるものですね。

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