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華のお江戸の振袖小町  作者: 水虎
第弐拾捌幕「変貌」
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第弐拾捌幕の拾弐

少しの勇気が未来を変える。

 〈飯番 紅花@cuscus_tea 傷ついた人たちを救済しているはずのあなたが、若者に救いの手を差し伸べているあなたが、自分に不都合なことは見なかったことにする、残念でなりません。私は今でもあなたがS町さんやK場さんを従えていじめてきたことを昨日のことのように覚えています。〉

 〈飯番 紅花@cuscus_tea @PandL_senkaしかし私の告発で反応したのがここですか。国家元首なら首相でも大統領でも国家主席でも女王でもいいから、いじめのことについて引用して言及してよ。国家元首には説明責任があるはずです〉

 自分にいろいろあったことはそうだが、そちら側が自己肯定感を持てなくなったこととは関係ないこと、そして自分は姫であって首相や大統領ではないことだけ反論されたことがこの人物は不服だった。

「あなたたちやメンバーのみんなにはもちろん、保護という名で利用してしまった女の子たちにも、全く関係のない人たちにも、どんなに謝っても償いきれないことをしてしまった。私が強い心さえ持っていれば、姉にさえ逆らうことができれば……」

 金丸ファウンデーションの技術を盗用し、振袖のカケラの力を知り、それを利用してナフ・ヴァルキリーの装備となるピュイサンス・ファムを作ってしまったどころか、結果的に女だけの国を建国にまで至らせてしまったことに永遠に終わらない後悔に苛まれるひなたの手を、ひかりはさらに強く握る。

「大丈夫、人間誰でも変わろうと思えば変わることができる。あなたはそれに挑もうとしている。だから、できる」

 自分が今やっていることと同じことに挑もうとしている彼女へのエールを送り、ひなたの懺悔ともとれる痛烈な語りは幕を閉じた。

 〈飯番 紅花@cuscus_tea 実名を出してくれという方、気持ちは痛いほどわかります。しかし過去に実名式のSNSでカチコミした結果即効ブロックだったので無意味です。これも恨んでいる理由の一つなんですが。〉

 〈飯番 紅花@cuscus_tea 私の思いはひとつです。アカウントはもちろんこの書き込みを消すつもりは一切ありません。真偽は関係者ならわかるはずです。この件に関心を持っていただいた皆様には、誰かを傷つけること、いじめをすること、暴力を肯定すること、これらの恐ろしさについて考えていただけたらと思います。〉

 この人物の独白という名の告発はここで終わっていた。姫による相手を見くびったその場しのぎの反論など防波堤にもならず、日本はおろか翻訳機能を通して世界中から非難が殺到していた。

明かされた姫の過去、これが真実なら相当な邪悪です。

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