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華のお江戸の振袖小町  作者: 水虎
第弐拾捌幕「変貌」
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435/441

第弐拾捌幕の壱

やっと完成しました、第弐拾捌幕です。

 都心の繁華街が突如浮上し、中心部にあるビルに本部を構える団体「P&L」が「女だけの国」の建国を宣言、日本をはじめ世界は対応に追われていた。

 そんな中振袖小町が乗り込んだ女だけの国が突如落下、直下にあったのは元あった場所ではなく国会議事堂であった。

 現場では目の前で落下していく女だけの国に、歓声を上げる人々がいた。「日本は女だけの国の植民地になるべきである」という意思表示のためのデモを起こしていた姫の信奉者たちだった。

「For my princess! For my princess! For my princess!」

 姫に捧げる歓声が鳴り響く。女だけの国にいた振袖小町やひなた、卯月、かぐや、比奈にもだんだんと聞こえてきていた。

「どうしようもう時間ないよ!?」

「このままだと多くの人が犠牲になる……仕方ない」

 苦渋の決断をあおいは下す。さくらにアイコンタクトをすると、彼女は首を小さく縦に振った。

 ひなたがあおい、アイリス、かりん、そしてティーガーの手足を順に拘束する。ティーガーは当初は抵抗したが、さくらがその場で見つめていたことを理由に抵抗をやめておとなしく拘束された。

「さくら、ひかり、信じてるよ」

「私たちなら大丈夫だから」

「一緒に打ち上げ、約束したよね!」

 友情を根拠に自己犠牲すら受け入れてしまうあおいたちを見てかぐやは反吐が出るという言葉がぴったりの表情をして蔑んでいた。

「この後起こることはあなたたちにとっていい気持ちのしないものです。話もありますし、場所を変えましょう」

 後ろ髪をひかれながらさくらたちは監禁室を後にした。撮影は禁止されたため比奈も移動となった。看守にはかぐやが残った。

 女だけの国が強い風に包まれると、かりんが苦しみだす。

「あああっ!!」

 国会議事堂に今にも落下寸前の女だけの国が、一度止まって満身創痍の皐月と蘭を外に出す。二人は緊急事態で出動していた警察が救急車を呼び、運ばれていった。

 その瞬間に入国を試みようとした信奉者もいたが間に合わず再び少しずつ浮かび上がる。建物に干渉しない高さまで上がると、元あった場所へと移動していく。信奉者たちは目の前から去っていくことに肩を落としていた。

 しかしその直後、国内外に向けて姫からの声明がなされた。

「先ほどは国内の皆さまを恐怖させてしまい大変申し訳ございませんでした。今回の一件は我が国に振袖小町が侵入し、彼女たちが起こしたテロにより我が国を保っていた装置が破壊されたことによるものです。誠に遺憾であります」

 突然起こった災害の原因がわかり入国済み、まだ日本にいる、そして両国以外にいる信奉者全てが安堵した。

「この一件は我が国を守るはずである戦士ナフ・ヴァルキリーの一人であった、本橋ひなたが主犯となり起こしたクーデターであることが発覚しております。私たちは彼女と、実行犯であり大罪人である振袖小町、そしてクーデターの共犯者である因幡卯月の計7名を捕らえることに成功しました」

 女だけの国の内部でクーデターが発生していたこと、ただの芸能人だとしか思われていなかった因幡卯月が協力していたこと、青天の霹靂だった。

「我が国は態度を硬化させ続けている日本への制裁として振袖小町のうち2名と本橋ひなた、因幡卯月、計4名の公開処刑を近日中に行うことを宣言いたします」

囚われたあおい、アイリス、かりん、そしてティーガー。彼らの運命、そして公開処刑は執行されてしまうのか!?

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