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華のお江戸の振袖小町  作者: 水虎
第弐拾漆幕「浮上」
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434/437

第弐拾漆幕の拾漆

犠牲者を出さないようにする方法は……!?

 激しい勢いで落下していく女だけの国。振袖小町達にそれを止める手立てはなかった。そんな中、監禁室に姫からのアナウンスがなされて驚愕の提案がなされた。

「この事態を止める方法が一つだけあります。水と土と木の振袖小町、そしてそこの電気を操る男。あなたたちがここに留まることです」

「どういうこと? 私たちがここにいれば落ちない……?」

 理由がわからず断るしかないと思ったさくらだったが、あおいが青ざめた表情で口を開く。

「……私たちの力でここを持続、発展させるつもりだ……!」

「!? それって……」

「そこに縛り付けられて、私を水道が通っていないここの水源にするんだ……」

「じゃあ私は土地を増やすための……」

「それじゃ私は地下に根っこを伸ばして柱に……」

「そして俺は発電所扱いか……ふざけやがって……!」

 多くの人が犠牲になるか、自分たちが人間扱いされないことが決定するか、どちらも選択を突きつけられ、あおい、アイリス、かりん、ティーガーは憤慨する。

「……あれ?」

「「私たちは?」」

 さくらとひかりは自分が選ばれなかったうえに、ここにいても何かできるかと考えたが思い当たらなかった。そこにアナウンスが再びなされる。

「使い道のない赤い振袖小町と銀の振袖小町、それと私に逆らった愚妹に因幡卯月。あんたたちは公開処刑。これはこの国の姫である私の命令、つまり決定事項だから」

 とんでもない宣告がなされた瞬間だった。

処刑とインフラ維持装置化、どっちも嫌ですね……。

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