第弐拾伍幕の肆
ファッションセンス、これでいいのかな?
到着してからひかりとエリーが小町部に合流、宿舎の人に挨拶を済ませてから先に桃香とエリーが着替えを済ませ、小町部の女子たち+軟式野球部のマネージャーである永福久美と軟式野球部+蓮は着替えるために分かれた。
軟式野球部員とともに部屋で着替えを済ませた蓮は、ユニフォームに着替えを終えた誠治と同じクラスの部員である高井時也と久我英吾が二人で話しているのを見かける。
「渋谷、一緒に行こうぜ!」
「せっかくだし蓮も来いよ!」
どこに何をするのかわからないが着替えを終えた誠治は蓮とともにひとまずついていくことにした。彼らが何を企んでいるか知るのは、目的地にある程度近づいてからだった。引き返そうとするが両腕をつかまれ、戻りたくても戻れない状態になってしまった。
一方着替え中の女子勢は、着替える前にそれぞれ用意してきた水着をお披露目する。と言っても、まだ着替え前の服の上から当てているだけだが。
「おお~!」
さくらは花があしらわれたピンクの清楚なビキニ、あおいはパレオのついた水色のビキニ、アイリスは上下ともにフリルのついた山吹色のフレアビキニ、かんなはカラフルなレイヤードビキニ、ひかりは白に黒が差し色で入ったツートンのタイサイドビキニ、それぞれの個性が光るものが選ばれていた。ひかりは学校の授業以外で水着を着る機会はこれが初めてだそうで、先日さくらとかんなが同行して選んだものだったが、まだ照れが残っている。
だが一人だけ、別の意味で目を引く水着を選んできた者がいた。
「りんりん、マジでそれ着て過ごすつもり……?」
「オフコース!」
かりんがサムズアップして答える。彼女は実際にプールの授業で使っていたスクール水着を持ってきていたのである。しかも、胸についた名札には「6-1 きたに」と書かれており、それを付けたまま5年の時を経て再び着るというかなりの猛者っぷりを披露していた。
「それ、小学生とかに間違われない……?」
「そういうニーズもあるんだよ」
ニーズの問題かはともかく、目を引くことは確かである。
未経験ながらも一生懸命悩みに悩んで水着を選んだひかりは、これでもよかったのかとかんなに尋ねる。
「着ちゃいけないってわけじゃないけど、あれはりんりんだからOKってケースかなー……。でも、ひかりにはそっちのが似合うし、きゃわたんだからおけまる!」
サムズアップしたかんなに元気づけられ、ひかりは後を追うように服を脱ぎ始める。
はい、今回は水着回です。




