第弐拾弐幕の拾陸
食べすぎには気を付けよう!
その日の夜、改めて火宮家と水崎家の合同でさくらの母と蓮が作った料理でひかりを歓迎した。
「あなたがひかりちゃんね。さくらの母です。お近づきの印といってはなんだけど、今日はいっぱい食べてね!」
しかし、かんなの話は彼女の手によって誇張されたものでひかりが大食いとは言っても普通の人よりもたくさん食べるくらいのレベルだと思っていたさくらたちに衝撃が走った瞬間でもあった。
「もうおかわりないの?」
二人が作った料理はある程度量は作ってあったのがものの10分ほどで彼女の胃袋の中に消えていった。白米も昔話盛りで何杯もおかわりしていた。これには胃の中に何でも吸い込むボール状のピンク色の悪魔が棲みついているのかと疑うほどだった。
この事態にさくらの母は黙っていられず、彼女にあるルールを科した。
「ひかりちゃん、食べすぎは良くないよね。だからご飯のおかわりは3杯まで、昔話盛りはなし。おかずは出された分だけ。これが守れない場合は我が家に住んではいけません!」
「ええ……」
難色を示すひかりに、さくらはかりんに教えてもらった彼女に有無を言わせないフレーズを耳打ちして付け加える。
「このルールを守れなかったら、食事はアイリスちゃんに作ってもらうから。答えは聞いてない」
まだ記憶に新しい恐怖が全身を駆け抜け、かつての頃のように血の気が引いていく感覚を覚える。これには否が応でも従わざるを得なかった。
「そ、それだけは勘弁してー!!!!」
叫びが火宮家を中心に町中にこだまする。こうしてひかりは火宮家の一員として迎え入れられたのであった。
とんでもないことに巻き込まれたチュイが帰還すると、ボヴィーニが彼の表情を見て何があったか尋ねる。
「チュイちゃん、それどこでのこと?」
「名古屋。そういえば名古屋だけじゃなくて大阪とか、今回行った5か所全部で女の人が町に集まってたなぁ」
話を聞いたボヴィーニは、あるものを取りに行き、戻ってくるとそれを見せてくる。
「これは……!?」
「その団体が私たちの新しい敵みたい。振袖小町ともども始末してもらえるかしら」
チュイはそれを受け取り、敵の詳細を確認して闘志を燃やした。その手に握られていたのは、新たに作ることができないと思われていたネガボットの素体が数個入った箱であった。
「オリエント・ゾディアックを……なめんなよ!!」
話が日本全体に広がってきました。華のお江戸とは言ってますが日本全体を護れるか、振袖小町!?




