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第拾玖幕の拾肆
プチッツァとの決着がついたけど……?
金丸ファウンデーションの研究施設を後にしたひなたは、スマホで無料通話アプリであるグループトークを開いていた。長らく使われていなかった場所に、彼女が言葉を選びながら慎重に文章を打っていく。
「みんな……ごめん」
今にも何かに押しつぶされそうな心境に、何度も指が止まる。しかし彼女の背後に立ち、縛り付けている恐怖には打ち勝てず、決して投じてはならない一石を投じてしまった。
振袖小町とプチッツァの対決に決着がついた直後、別々の場所にいるラパンとかぐやのポケットからは久しく耳にしていなかった着信音が聞こえてきた。
「……懐かしい名前」
「ふーん……あいつがねぇ……」
既読スルーを決め込んだ者と静観する者。そして送り主を含めて、グループの参加者は全部で10人いた。声掛けをした以上言えるはずもないが、本音を言えば誰も反応しないことを信じていた。
が、数分後、無情にも着信音が彼女のスマホから何度か鳴り響いた。
技術者のお姉さん、どこか訳ありなご様子……。




