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華のお江戸の振袖小町  作者: 水虎
第拾捌幕「天使」
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第拾捌幕の伍

悪党に新メンバー加入。

 チュイとボヴィーニが新たに拠点とした廃屋では、新メンバーとして紹介された一人の少年がこれまでに集められた石神、K2、北沢の前に呼ばれ、紹介されていた。

「お前は!」

「なんでお前がここに!」

 明らかに歓迎していない態度を取る3人に、新メンバーは今いる顔触れを見てから鼻で笑う。

「粗暴で無教養なサルにがり勉、おまけに豚野郎……てめえらみたいなのと一緒にされるとは思わなかったぜ。なあ、お前らもそう思うよな!?」

 粗暴で無教養なサルは怒りから彼に食って掛かる。

「誰がサルだって!?」

 その隙に、豚野郎は剣道で鍛えたすり足を生かし音もなく彼の背後に忍び寄り、ウィークポイントである足を蹴り始める。

「やりやがったな!」

 怪我している箇所を攻撃するという卑怯な手であることは言うまでもなく、明らかに自分とは釣り合わない相手にマウントを取られたことも彼の逆鱗に触れ、怪我をしていない方の脚を支えている松葉杖を武器として扱い、石神と北沢に殴りつけ始めた。

 だがそこに、がり勉がそこを止めに入る。

「まあまあ、これも何かの縁だから二人とも落ち着こうぜ。これからよろしくな。『元』エースストライカーさん」

 K2は怒りで頭がいっぱいの石神と北沢をなだめてから、仲間として握手を交わすため右手を差し出しながらも、元を強調して皮肉の意味を込め、握手の手もリンゴを握りつぶすかのように力を入れ、爪も立てていた。

 掌に爪が食い込む感触を覚え、もともと攻撃されていて苛立っていたところに追い打ちをかけられ、元エースストライカーは握手を振り払い松葉杖を再び武器にして手負いの上に数でも不利な状態でも持ち前のフィジカルを武器に片足立ちで立ち回る。素行不良と怪我さえなければいくつものクラブチームがほっといていなかった身体能力を怪我が治っていない状態でこれだけ発揮している姿には、ボヴィーニとチュイは想像以上の素質を感じて舌を巻いていた。

 勿論K2も苛立ちは覚えていたが、彼にとってのNGワードは出されなかったため皮肉を込めた握手程度でなんとかこらえていた。粗暴な二人の悪辣さには過去にいじめで一人の生徒をとことん追い詰めたという実績があるだけあると感じ、彼らをどう使役していこうかと策を講じていた。

「(小菅貴昭……こいつもあいつらと同じ単細胞だが、なかなか使えそうだ。なんとかとハサミは使いようって言うからな)」

 K2が血の気が多い単細胞たちの乱闘をただ微笑ましく見ているだけのボヴィーニに、チュイが声をかける。

「ボヴィ姉、止めなくていいの? 巻き添え食らうかもよ?」

 修羅場を前にしても全く動じず、ボヴィーニは答える。

「喧嘩するほど仲がいい、って言うじゃない」

 それだけ口にした彼女の目は全く笑っておらず、チュイは彼女にだけは逆らわないでおこうと心に決めた瞬間、カルネロからの連絡が入る。応答した彼はその内容に更なる面白さを見出し心が跳ね上がるような高揚感を味わっていた。

こいつらのモチーフ、既に決まってますがわかる人いるかなー?

新メンバーは同じモチーフを使うとよくハブられるけどいないと困るモチーフを使ってます。

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