探鉱爆発と電球にひらめき!
第17話 探鉱爆発と電球にひらめき!
王家直轄地――炭鉱。
ドォォン!!
地鳴りとともに爆炎が噴き上がる。
遅れて――悲鳴。
坑道に溜まった可燃性ガスに、松明の火が引火したのだ。
崩れ落ちる坑道。
逃げ惑う労働者たち。
暗闇と炎が、すべてを呑み込んだ。
◆
「……以上が、今回の事故報告にございます。」
玉座の間は重苦しい沈黙に包まれる。
「これで何度目だ?」
「三度目にございます、陛下。」
国王は目を閉じた。
炭鉱は王家の重要財源。
だが事故が続けば、労働者も逃げる。
――火を使う限り、同じことが起きる。
「……そうだな。」
王はしばし沈黙した。
誰もが言葉を待つ。
やがて――
「火を使わねばよい。」
「は?」
「と申されますと?」
「電球だ。」
家臣が息を呑む。
「マルペン商会の発明品でございますか。」
「うむ。」
「しかし、あの商会は倒産したはず。」
国王はぴたりと動きを止めた。
「……何だと?」
「ですが、最近“ソンブレロモネダ商会”を興したとの情報が。」
しばし沈黙。
やがて、王はゆっくりと笑う。
「続いておるなら話は早い。」
「発電機とやらも持っておるのだろう?」
「はい。噂では馬を使わぬ荷車――“トラック”も。」
「ほう……面白い。」
王の目が光る。
「茶会の名目で招け。」
「炭鉱開発を任せる。」
「成功すれば爵位を与え、王家に取り込む。」
「失敗しても痛手は小さい。」
「なるほど……さすが陛下。」
王は玉座に深く座り直す。
(事故を止め、財源を守り、有能な者を家臣にできる。)
一石三鳥。
「面白くなってきたわ。」
そして――
「断れぬ形で、連れて来い。」
王は静かに笑った。
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