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倒産中年社長、異世界で孤児達と逆転再生経営!  作者: 神永ちろる


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探鉱爆発と電球にひらめき!

第17話 探鉱爆発と電球にひらめき!


王家直轄地――炭鉱。


ドォォン!!


地鳴りとともに爆炎が噴き上がる。

遅れて――悲鳴。


坑道に溜まった可燃性ガスに、松明の火が引火したのだ。


崩れ落ちる坑道。

逃げ惑う労働者たち。

暗闇と炎が、すべてを呑み込んだ。



「……以上が、今回の事故報告にございます。」


玉座の間は重苦しい沈黙に包まれる。


「これで何度目だ?」


「三度目にございます、陛下。」


国王は目を閉じた。

炭鉱は王家の重要財源。


だが事故が続けば、労働者も逃げる。

――火を使う限り、同じことが起きる。


「……そうだな。」


王はしばし沈黙した。

誰もが言葉を待つ。

やがて――


「火を使わねばよい。」


「は?」


「と申されますと?」


「電球だ。」


家臣が息を呑む。


「マルペン商会の発明品でございますか。」


「うむ。」


「しかし、あの商会は倒産したはず。」


国王はぴたりと動きを止めた。


「……何だと?」


「ですが、最近“ソンブレロモネダ商会”を興したとの情報が。」


しばし沈黙。

やがて、王はゆっくりと笑う。


「続いておるなら話は早い。」


「発電機とやらも持っておるのだろう?」


「はい。噂では馬を使わぬ荷車――“トラック”も。」


「ほう……面白い。」


王の目が光る。


「茶会の名目で招け。」


「炭鉱開発を任せる。」


「成功すれば爵位を与え、王家に取り込む。」


「失敗しても痛手は小さい。」


「なるほど……さすが陛下。」


王は玉座に深く座り直す。


(事故を止め、財源を守り、有能な者を家臣にできる。)


一石三鳥。


「面白くなってきたわ。」


そして――


「断れぬ形で、連れて来い。」


王は静かに笑った。

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