26話 赤竜からの試練
左手が腱鞘炎でタイピングがうてないですm(__)m本日はこれまでといたしますm(__)m
腱鞘炎がひどい場合は明日の投稿は無理なためご理解くださいm(__)m
キースは赤竜の攻撃を受け、立ち上がれないほどの傷を受ける。
その度に回復魔法の光の粒子がキースの体を包み込む。
体中の傷が回復したキースは、ゆっくりと立ち上がって、剣を構えて赤竜に見る。
『卵を取っていないなら、それを証明せよ。証拠を示せ。我と対峙せよ』
頭の中に赤竜の念話がこだまする。
体内の魔力を限界まで循環させて『肉体強化』を練り上げる。キースの体から赤いオーラが発せられた。
「俺達は卵を取っていない。俺が証明してみせる。赤竜、お前を納得させてみせる」
キースは剣を振り上げながら赤竜に向かっていく。
赤竜の鋭い尾の一撃が横薙ぎに振るわれる。
キースは尾の一撃をジャンプして躱し、赤竜の懐へ飛びこんでいく。
そして赤竜の腹に剣で一撃を浴びせる。しかし赤竜の鱗はヒビ一つ入らない。
「グゥォオオー」
赤竜が咆哮をあげる。
しかし、キースの体が一瞬だけ硬直するが、すぐに『肉体強化』で呪縛を解除した。
赤竜の爪が飛んでくる。
それを剣で受け流して、自分自身も体を後ろへ飛ばす。
既に十数回も赤竜と戦っている。赤竜の攻撃をキースは見切り始めていた。
そのことを赤竜も理解しているのか、火炎のブレスを口から吐く。
その時には、キースは先ほどいた場所にはいなく、もっと後方へ退いていた。
灼熱がキースを包んで、息が苦しい。
キースはその場で倒れ込む。
どうすれば赤竜を納得させられるのだろう。
赤竜の体力、魔法力は無尽蔵だ。
Sランク魔獣、赤竜。まだ真の力を垣間見せてもいない。
『卵を返せ。我に取っていないと証明せよ。証拠を示せ。お前の力はそこまでか』
「クッソ……」
キースは苦しそうに立ち上がって剣を構える。
「もっとだ。もっとだ。もっとだ」
キースは既に限界を超えている体に魔力を限界以上に循環させて『肉体強化』を練っていく。
「まだまだー」
キースは赤竜に突貫していく。
すると赤竜の尾が飛んでくる。
それを剣で受け止めたが、体ごと吹き飛ばされて地面へ叩きつけられた。
それでも立ち上がって赤竜へ突進する。
「グゥォオオー」
赤竜の咆哮があがる。
しかし、もうキースは赤竜のことを恐れない。
そのまま赤竜の懐へ飛びこんだ。
赤竜の爪が頭上から振り下ろされる。
それを剣で受け止めた。
そして赤竜の腹へ逆袈裟の一撃を放つ。
するとビキリという音がして、キースの剣が折れた。
『ワハハ、ワハハ。愉快だ。我の鱗を傷つける者がいるとは、実に愉快だ。お前のことを信用しよう。お前は勇気を示した』
キースが逆袈裟に斬った跡を見ると、鱗に少し跡が残っている。
赤竜は念話で笑い声を伝えてくると、戦闘態勢を解いた。
そしてキースの近くに大きな瞳を持ってきて、キースの姿を覗き込む。
『お前が使っている技はエルフの秘術『肉体強化』だな。それは使えば使うほど、強化される特性を持っている。限界を超えて使うほど効力を発揮する。覚えておくといい』
キースの『肉体強化』がSランク魔獣赤竜の鱗に傷をつけたことに、キース自身驚いている。
『肉体強化』がここまでの技とは思っていなかった。
「赤竜、獣人達は卵を盗んでいない。だから獣人の隠れ里を攻撃しないでくれ。卵は必ず俺が探し出す。だから俺を信用してくれ」
『お前のことは信用したが、他の者達はわからぬ。我が目で確かめねば納得できぬ』
そう言って、目の前にいた赤竜が光の粒子に包まれて輝きだす。
キースはその眩しさに目をつむった。
そして、光が途切れた時に目を開けると、目の前に絶世の美女が立っていた。
「お前はもしかして赤竜か? 人化の魔法を使ったのか?」
「ああ、そうだ。これからお前と一緒に里へむかう。そして我が目で真偽を見極める」
赤い煌びやかなドレスを着た美女が、キースの目の前に立つ。
金髪のロングストレートの髪が風にたなびいている。
少し吊り上がった目尻、涼やかな二重。誰をも魅了する瞳。
その美しさにキースまで見惚れてしまいそうになる。
「我の名は赤竜、マルガ、お前の名前を聞いておこう」
「俺の名はキース。デリントンの街で冒険者をしているキースだ」
「これからは我のことをマルガと呼ぶことを許す。キース」
「わかったマルガ」
この時、マルガとキースの心が信頼によって結ばれたような気がした。
マルガはキースの腕を取って、静かに微笑む。
「それでは行くぞ。ワイバーンよ。我を乗せよ」
ワイバーン二体が急降下してキースと赤竜の前に降りる。
ワイバーン1体に赤竜、もう一体にキースが乗り、空高くワイバーンは舞い上がった。




