開く
遺体の回収、焼却を済ませ終えたカナタ達はひと段落しそれぞれ家に帰ったがカナタとフミナは家には戻らず病院へと向かった
「お見舞い?」
「いやお見舞いなら今朝した。今から二人を叩き起こす」
未だぎこちないフミナの事など気に求めずカナタは続けた
「二人が寝てるのは魔力切れのせい。だから俺の魔力を目覚めるまで分ければ起きる」
カナタは二つの頭に手のひらを置き呟く
「寝すぎだ…そろそろ起きろ」
優しくも冷たい魔力がカナタから二人に流れ込む。数秒カナタが流し込むと二人はゆっくりと目を覚ました
「よぉ二人とも……手荒い目覚めで悪かった。早速だけど今後の動きを説明」
「ちょちょっと!カナタ!二人とも寝起きなんだよ!?少し待ってあげてよ!!」
急かすカナタの肩を掴みフミナはそう叫ぶ。カナタが焦るのは胸の内にある不安のせいであったが、上手く言葉に出来ず病室を後にした
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「カナタ…さっきのは酷く無い?」
病院から少し離れた所にある噴水の麓に座っていたカナタを見つけたフミナはそう言う
「何かあったの?…………別人みたいだよ?」
だがカナタは俯いたまま何も話さない。そんなカナタにフミナはさらに言う
「言わなきゃ…分からないよ」
カナタは泣きそうになりながら話すフミナの顔を見て自身が変わってしまったであろう出来事を端的に説明する…そして身を震わせるほどの強い予感。数週間の内に奴……ガルダと闘う。その結果が死か生なのかまでは分からないただ彼女を救うため出来る用意は済ませたいと言う事を伝えた
リン…魔法使いの前にのみ現れる謎の少女。今まで見たことなかったけどこの間のあの声は…多分リン……カナタはリンを助けたいって言った。なんだろう…二人が親しいの嫌だなぁ…なんでだろう
「ミナ────フミナ?」
「あっ…えっと」
「話は聞いといてよ…もうそろそろで二人が退院して家に戻ってくるから準備をしようって言ったんだよ」
「パーティ?」
「今日はブルームーンだよ…それに戦いにも勝った。帰ってパーティの準備するか」
二人は足並みを揃えて帰路に着いた。パラパリアキノコを使った野菜炒めにパラパリアキャベツのステーキ、川魚の塩焼きを手分けして作っていると程なくして二人が帰ってきた。以前作っていたワインをグラスに注ぎ、淡く輝く蒼い月の下皆で晩餐を楽しんだ




