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宙魔戦記  作者: いかのてんぷら
第五章 救世主
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決断

あれ……この道…何処かで…


瓦礫と炎と血と悲鳴と黒煙が認識を歪める 

 

「だい……じょ……………うぶ……?」

 

聞きなれた声にカナタの頭に嫌な想像が浮かび上がる   

 

「え…」

 

飛び出したのだろう目玉や、千切れた子供の腕が目に映る 


え?は?え……は……嫌だ…まさか…え?嫌だ!嘘だ!?


懐かしい屋根に向かってカナタの体は飛び出す。完全に潰れた一軒家の屋根を持ち上げ投げ捨て声を上げる


「みんな!?大丈夫!?」 


昨日子供達と遊んだ道具が血を被り潰れている 

 

血だらけの靴が転がり落ちている 


「みんな!!」 


赤い絵の具《血》がついた瓦礫を一つ一つ丁寧に素早く退ける 


「みんな……?」 


徐々に手が赤い絵の《血》に染まるが目にも留めず作業を続ける。潰れたカエル《子供》を見つけたカナタの顔はさらに曇る 


「だ……………れか…いる………の?」 


女性の声にさらに瓦礫を退ける《血》カナタだが《子供》退け切った先に見たのは《血胸を木材が貫通して《子供いる女性の姿血だった 


良かったまだ生きてる…これなら助け────!!!

 

カナタの頭に浮かぶ″たった一つ″の回復ポーション 

 

「あ……あぁ……ぁぁ………」 

 

咄嗟に取り出していた回復ポーションをカナタは使えずにいた


「あぶないから………はや………楽しみにしてるね……あなたが作る…平和……な……」  

 

涙を流し思考を巡らせる 


嫌…違う血違う子供俺が子供殺した血わけじゃない血違う子供間に合わなかった血子供違う《決断を》血間に合った子供血子供《決断を》血違う子供血《私達の時じゃ考えもしなかった》血子供血違う血間に合った子供血間に合った子供血《決断》した子供決断違う子供血間に合った子供私達の時じゃ考えもしなかった考えもしなかった子供血決断した間に合った決断した 








 


















 







そうだ俺が選んだ  


カナタは回復ポーションを使わずしまい、そのまま歩き始めた

────────────────────────


カナタだけ感情が無かったのは彼の中にあるアレが奪ったから。でも最近カナタは感情を取り戻しつつある。それはカナタの心がアレに勝っているから。私の望む未来を作るためには感情が無いカナタが必要不可欠…なら心を砕きもう一度感情を無くせばいいだけの話


イージスは空からカナタを見つめ嬉しそうに笑う 


恨まないでよね…これも未来の……いやミカ様のため  


首にかかったペンダントを開き美しい少女の写真を見つめる 

そのためなら世界がどうなろうと構わない 


一連の出来事を見届けたイージスは遥か遠くへと歩み始めた

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