冬
「おにーちゃーんあーそーぼー」
カナタと女性の長話に痺れを切らした子供達はカナタに向かって突撃し無理矢理引っ張って行った
「おにーしゃんってどこにおうちあるの?」
「この国にはないよ」
「えぇ〜!がいこくじんなの!」
カナタが子供達とシャボン玉で遊んでいると女性が近寄り隣に座った
「そうなんですか?何処の国出身なのか聞いても?」
「えっと…ニホン?って国があった場所ですね」
「日本か!それならやっぱり桜を見たり、おにぎりとか焼き鮭とか食べてたんですか!!」
「ずいぶん詳しいですね!」
「かなり昔に旅行で行ったんですよねーまた行きたいなぁ」
「それならなおさら頑張らないとですね」
「頑張る?」
「自分達は昔みたいにみんなが自由に暮らせる世界にしたくて旅をしてるんです。まぁもっとも僕はヒコウキ?とかで旅行はした事ないんですけどね」
「なら楽しみですね。全部終わったあとの初めての飛行機」
「えぇそうですね」
「にーちゃーん!あそぼーよ!!」
「あぁごめんね。遊ぼっか」
カナタは2時間ほど子供達と遊んだあと名残惜しくも別れその場を去った
もう少しくらい遊んでも良かったかなぁ…でもそろそろ夜だし仕方ないか。はぁ子供は癒される
るんるんで歩いていると灰色の雲から雪が降り始めた
もう冬か………あっ………まずい!!!
カナタは焦り走り出した。それもそのはず完全な冬となれば回復ポーション生成に必要不可欠なヤハタクザキリソウが次の春まで生えなくなる。カクレやミユはそれぞれまだ一つづつあるがカナタの分がない。またヤハタクザキリソウの予備も回復ポーション生成に足りていない。こんな状況で襲われたら全滅もあり得る。故にカナタは焦ったのだ
やっばい!ここのところあまり回収するタイミングがなくて足りなかったんだ!近くに生えてるか!?あまり遠くには行けない…頼む生えていてくれ!
カナタはリファリーを出てすぐの林へ入り辺りを見渡した
ジメジメした場所じゃなくてこう…カサカサした場所に……あんまり無いなぁ
すでに秋も終わる頃…木は禿げ草も死んでいる。こんな時期では生えてなくても仕方はない。だが生えていなければ実質カナタ達は死んだも同然……養殖の仕方が判明していないから起こった絶世のピンチ
カサカサしてて、日が当たる水辺………ここならまだあるんじゃないか!?
絶好のポイントを見つけたカナタは走り回りなんとか回復ポーション一つ分のヤハタクザキリソウを見つけたがその場にはもうそれしかなかった
もう夜になる。探すなら明日か……これからは考えて使わないと
バンバン考えなしに使ってきた影響がここに来て現れる




