蓄積
「クソッ!!」
ジュラは怒りに任せ壁に拳を叩きつける。ライトの全身に怪我を負わせたカナタ一行に怒りを募らせる
「落ち着けよジュラ…確かにライトが怪我をしたのは事実だが死んじゃいない。回復ポーションで回復した。数日もすればまた元気に」
「お前は悔しくないのか!?あと数分遅ければライトは死んでいた!」
「ジュラ…少し落ち着いて」
ソウとルミラは激昂するジュラをなんとかなだめようとするが怒りの矛先が変わるだけだった
「大体最初にカナタとあったお前達がキッチリと殺しておけば!」
「なんだと!?大体ライトをこうしたのはミユなんだろ!?ならお前が殺していればこうはならなかったはずだ!」
「二人ともやめなよ!」
今にも殴り合いになりそうな二人をなんとか引き剥がしたルミラは言う。仇を取ろうと
「いいじゃないか…ただしソウは残れ」
3人の話を盗み聞いていたシンはそう呟く
「なんでです!?」
「当たり前だろう?誰がここを守る。ライアーだけじゃあ守りきれない」
そうだよな…今反論すれば裏切り者と疑われるかもしれない。ごめんカナタ…死ぬなよ
「安心しろソウ。必ず俺とルミラで仇を討つ!!」
「あっ……あぁ」
シンは不安そうな表情を浮かべるソウを横目に二人に念を押すように囁く。
「確実に仕留めろよ」
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「はいソウ」
「あぁ……ありがとうルミラ」
ソウはルミラが持ってきた昼食を受け取り共に昼食を取り始めた
「ジュラも素直じゃ無いよね。最初から仇を取ろうって言えば良かったのに」
「仕方ないさ…アイツはそういう奴なんだ。なぁルミラはどうしてガルダ様について行こうと思ったんだ?」
「急に何?」
戸惑うルミラに慌ててソウはなんとなくと返す。変だなぁと思いつつも食事を口に運びルミラは答えた
「父さんや母さん、妹が生まれ変わった時少しでもいい世界であって欲しいんだ」
「妹いたのか」
「あれ初めていいました?……俺の家族は事故で亡くなったんです。だから次はもっと長生き出来て、幸せな人生を歩めるようにしたくて」
「そうか……ブレないなきっとお前は」
「そう言うソウはなんで?少なくとも世界を変えたいと願う何かがあったんだよね」
「笑うなよ」
ソウはコップに入っていた水を飲み干し話し始めた
「守りたかったんだ。大切な友達を。アイツはいつも一人で解決しようとする。みんなも甘えてなんでも頼むんだ。だから俺はみんながアイツに頼らなくて良くなる世界を作りたかったんだ。でもみんなはもう居なくて、アイツはもっと一人で抱え込んでた…結局俺は何にもしてやれなかった」
「笑わないよ。それにそれなら今からでも遅く無い。その大切な友達のために頑張ろう?俺達は世界に選ばれて世界を変えるんだから」
「あぁ」
世界に選ばれて…か
ソウはルミラの真っ直ぐな瞳を直視することが出来なかった




