仲間
リンと別れしばらく街を歩いていたカナタに小さな子供達が声を上げる。幼い声を聞きカナタが振り向くと小さな子供達はカナタの袖を掴み引っ張りどこかへ連れて行こうとする
「あはは…あんまり強く引っ張らないで欲しいな」
「おにぃちゃんだってけがしてるもん!なおしてもらわないと!!」
「そーだよ!あんせいにしてなきゃだめ!」
そっか腕が無いから怪我してるって勘違いしたのか…うーん引き剥がすのは気が引けるなぁ…直してもらうって言ってたし大人の所に連れて行こうとしてるみたいだしそこで話すか
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5分ほど歩いただろうか。慌てふためいている優しそうな女性に子供達が話しかけた
「もう!勝手に走らないでって言ったじゃ無い!」
「だってせんせーあしおそいんだもん」
カナタは子供達との話から保育園などの先生では無いかと予想を立てる。子供に走力で負けたのかと考えていると女性が白い顔をこちらに向け貴方は?とカナタに問う
「せんせー!コイツうでないよー」
「お怪我してるよ!」
「えっと…一応完治してると言うか…」
「そう…ですよね…なんで説明すれば…とりあえず保育園の方に向かいましょうか。子供達が迷惑をかけたみたいですしお茶くらいしかありませんが」
「いやいや迷惑なんて」
「はやくあそぼー!」
「この子達もそう言っていますし」
「まぁ…迷惑にならなければ」
カナタは女性や子供達と雑談をしながら歩き保育園に着く。子供達は園内に入るとすぐさま離散し各々道具を用意遊び始める。女性は暖かなお茶をカナタに出すとベンチに座りカナタと話し始めた
「この子達親がいないんです。だから普段突然どこかに行ったりしないのに……もしかしたら何か感じたんですかね」
魔力……いやそれは無いか
「もしかしたら仲間なのを感じたのかもですね」
「仲間…もしかして」
「はい。自分も両親が居ないので……ほら!子供ってそう言うの分かるらしいですし」
二人が他愛もない話をしていると一人の少女が近寄り小さな紙切れをカナタに手渡しした
「これ…くれるの?」
小さな女の子はこくりと頷き頬を赤らめながら俯く。カナタが折り畳まれた紙を開くとそこには子供達とカナタ、女性の姿がクレヨンで描かれていた
「上手だね」
カナタは少女を褒めゆっくりと頭を撫でた




