顕現
エンスの魔法はあまりにも強力でカクレは確実に追い詰められていた
「その体…貰ったぁッ!!!」
勝敗が決するその時彼女が現れる
『天地上下ッ!!』
ミユは『天地上下』でエンスを空に打ち上げ、そのままカクレの側に近寄り無事を確認する
増援か…いい所だったのに…仕方ない。倒すのは俺じゃなくてもいい。今は引くか
エンスが紙を使い消えるのを見届けた二人はクレアの元に向かった。5分ほど経った頃ついに二人は焼け野原の真ん中で戦っているクレアを見る……
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「はぁ…はぁ……まだまだぁッ!!!」
カクレとミユが乱入し、変わると思われていた状況は変わらず以前エクシティウム優勢で進んでいた。ダメージを負いながらも反撃しようとするカクレにエクシティウムは砲身を向ける
「カクレッ!!」
あっまず…避けれない
全員がカクレの死を予見したその時水色の残光を発しながら天から一人の魔法使いが姿を現す
『冷凍砲』
互いのビームが激しくぶつかり合い消失する
あれ…僕し…死んでない!?この魔法…まさか!!
皆が確信し、ゆっくりと顔をあげる
「カナタ………!?」
最初に声を上げたのはフミナだった。確かにこの手で殺したはずのカナタが今目の前に居る…本来なら恐怖以外の感情が湧かない状況だが、フミナにはそれが希望に感じられた
「いや……逃げて…」
だが彼女も馬鹿じゃない。片腕が無くボロ布一枚で隠し立っているカナタが、万全のカナタを倒した自分に勝てるはずが無い。届かぬ声を上げ逃げるよう叫ぶ。額から涙を流し絶望に飲まれた彼女に彼は語りかける
「大丈夫だよ…あと少しだから」
聞こえぬはずの声が届いたような気がしたフミナは希望を胸に祈る
「皆んなは手を出さないで……フミナは俺が助け出す!!」
「カナタ…頼んだよ」
皆がカナタを信じ後ろへ下がる。カナタは地面に降りると氷の巨剣を腕に纏い構える
ドッ!!!
最初に沈黙を破ったのはエクシティウムだ。エクシティウムは一気に距離を詰めクローでカナタに斬りかかる
怯えてる?
ミユの疑問は大体当たっている。エクシティウムは明確な命令が無ければ本来戦場で最も強いやつを狙い攻撃する。今回下された命令はクレアの抹殺…だが下された命令よりカナタの抹殺を優先した。つまり優先順位に背いてでもカナタを倒さなくては行けない脅威と認識したという事
今なら見える…文字通り死ぬまで見たからな
カナタはクローを弾き返しそのままクローを割る
「本気で行くぞ」
『炎魂』
カナタの全身に黒い模様が浮かび上がる




