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宙魔戦記  作者: いかのてんぷら
第四章 兵器
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徘徊

「滞在中はこの家を使ってくれ」 


リファリーについたのち、クレアに案内され連れて行かれたのはそこそこ大きい家だった 


「こんな大きな家借りていいんですか?」 

 

「あぁ元々は俺が買っていたんだが、中々帰れないから、今は使ってないんだ。鍵はコレだから預かっといてくれ」 

 

クレアはそれだけ言い残し酒場の方へ向かって行った 


「まぁ…とりあえず入ろうか」


カナタは渡された鍵を使い中へ入る。中は思ったより綺麗で過ごしやすい環境が揃っていた。簡素な掃除を済ませ部屋割りを終えるとそれぞれフミナ救出へ向けて準備を始めた 

 

「買い物に行ってくるね」 

 

カナタは家を出て街を歩き始めた。お昼だからか、たくさんの人が屋台でご飯を買っていた 


クレアの話によるとエクシティウムは全長2メートル、体重500キロらしい。特殊な燃料が取れる場所まで運び、燃料を貯め、ここに運ぶ…予想ではまだ数日猶予はあるが、嫌な予感がする。出来れば今日の内に仕掛けたい 

 

カナタは悩みつつ屋台で買った飲み物を飲む。ぼんやりと頭を働かせながら和気藹々とした人々を眺めていると、魔力探知内に見知った魔力を感じ取る。カナタはすぐさま駆け足で向かい、薄暗い路地に入っていくとそこにはソウがいた 

  

ソウ…!あの時見たのは幻じゃ無かった…


「一年前に行方不明になったからもう死んだと思っていたよ…話したいことがたくさんあるんだ聞いてくれないか?」 

「なんでお前はそこにいる!」 


ソウは拳を固く握りしめ叫ぶ。親友との感動の再会だと思っていたカナタは気圧され後退りする 


「村は?みんなはどうしたんだ?それにリョウマさんの邪魔をする厄介な奴ってまさかお前か…?本当に何を考えてるんだ!」


ソウはカナタの首元を掴みさらに叫ぶ 


「今ならまだ間に合う!リョウマさんに謝ればまだ!お前の持ってる魂二つとリョウマさんが持ってる二つ、ここにいる魔法使いクレアの魂を合わせれば五つ、お前の氷魂アイスソウルを捧げなくても揃うんだ!ガルダが復活さえすれば幸せに…理想の世界を」  


「お前は何を言ってるんだ!?」 


カナタはソウの腕を引き剥がし距離を取る 


「ガルダは星を喰らう魔物の王なんだぞ?幸せ?理想?そんな物あるはずがない!誰に唆されてる!」 


「まさか…リンとか言う女に会ったか?」


「だったらなんだ」 

 

「あの女こそ真の悪だ!人の弱みにつけ込む悪魔なんだ!お前は騙されているんだ!!」 


「本当にお前はなんなんだよ!第一お前はリョウマがどうやって魂を次のステージへ上げているのか知ってるのか!?」 

「知ってるさ!魔法使いに──────」 


ドンッ!!!


早い!ビーム…四天王の中でビームを出すのは…ライトのみ…いやでも街を歩き回って魔力探知に引っかかったのはソウ……まさか国の領土外から放ったのか! 

 

────────────────────────

 

「よし…ソウへの連絡は終わったな…あとはコイツを起こせば…」 


ライトがコックピットの中に衰弱したフミナを詰め込むとコードが表れフミナの体に突き刺さっていく 


「あぁああぁぁあぁぁああああッ!!!」 


激痛に暴れるフミナにライトは拘束具をつける 


「わりぃな命令なんだ…はぁこう言うのは趣味じゃ無いんだよなぁ」


フミナに千のコードが刺さるとコードは現れなくなった。だが、代わりに謎の機械が現れ、フミナの四肢を飲み込んだ。大量の針が同時に四肢に突き刺ささるような痛みにフミナは暴れるが、四肢を飲み込む謎の機械と拘束具により痛みから逃れる事はできなかった


カナタ…助けて…いたいよ…


虚な目でライトを見ていたが、無常にもコックピットは閉じられてしまった 


「エンス〜始めてくれ!」 


「了解〜」

 

エンスは兵器に新たにルールを付け加えた


燃料が減らない 


本来ならあり得ない。燃料が減らないなど…だが、エンスの魔法は森羅万象すらも歪ませる 


エネルギー充電56%…最終決戦用人機一体殲滅兵器 《エクシティウム》起動。フルオートシステムへ移行…完了しました。これより敵を殲滅します


コックピット内に起動音が響く

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