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宙魔戦記  作者: いかのてんぷら
第六章 世界を賭けて
101/107

矛盾

「は…………」 


戦果をジュラから聞かされたソウはそのあまりにも納得することの出来ない内容に思わず聞き返す 


「済まない……俺のせいだ!俺がしくじったからルミラは…!!!」 


嘘…だろ…何故、何故なんだ…カナタ!!! 


「何ぼーっとしてんだよ…やることは変わらないだろ?ジュラが休んで俺とお前で残りの魂を取りに行く」 


俯くソウに包帯に身を包んだライトは肩を叩き言う。だがソウの耳には響かなかった 


─────────────────────────


ルミラ…何故だ…何故…誰よりも優しかったアイツが…平和を望んだアイツが… 何故死ななくちゃいけなかったんだ


未だ実感が湧かないソウは自室に戻り寝ようとドアノブに触れる。コップに水を入れ飲み干す…そこで初めてテーブルに箱と手紙が置かれていることに気がついた。手紙の送り主は今は亡きルミラからだった 

 

────────────────────────

誕生日おめでとうソウ。読んでる時俺は多分カナタ討伐に向かってる頃だから居ないと思って書いておいた。箱の中身見た?願いが叶うって巷で話題の指輪をあげる。俺達は無関係な人は殺さないとはいえ関係あるなら傷つけ、時には殺す…平和のために矛盾を抱えながら戦ってるんだ。だから少しでも気を楽に 


                  君の友達より   ────────────────────────


ルミラ……ルミラ……ルミラ……


トパーズが埋め込まれた美しい指輪を握りしめソウは泣きながら誓う 


俺が………俺が殺した。俺の考えが甘かったんだ…友だからと殺さぬ理由を探していた俺が馬鹿だったんだ…殺す…必ず……………俺がカナタを桜木カナタを殺す!  


ソウは指輪を指に通すと支度を済ませ自室を出た 


「一人で行く気か?」 


「まだ傷が痛むだろう?休んでろ…仇は必ず!!!」  


それは建前…本音は自身の手でカナタを仕留めたいと言う欲望と仲間に死なれたく無いと言う願いだろ…なぁソウ…ルミラは敵討ちなんか望んでねーんじゃねぇか 


ライトはそう思いつつも口には決して出さず、魔物達を引き連れ立ち去るソウの背を眺めた 


こっちじゃもう楽しめなさそうだな…そろそろ転職でも考えるか…

 

ライトもまた支度を済ませるとその場を去った

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