第83話 武林盟大会
ドォォオン
青空に銅鑼の音が響き渡る。
第一試合に出場する六組が、それぞれの演武台に上がる。
そして、出場者達が向かい合った所で、
開始の銅鑼が鳴った。
ドォォオン
ある者は、剣を、またある者は、槍を。
中には、拳で戦う者もいる。
寒舟は、自分の席に着くとホッと一息ついた。
ここまでくれば、自分の役目は見ているだけだ。
負傷者の治療は、青蘭谷 と蘇家 が担っている。
あとは、外部から医者も複数人やとっているので、万全の体制だ。
弟子達に、まかせてあるから暫くは、ゆっくり観戦していればいい。
寒舟は、欠伸を噛み殺した。
眠い。
一般の観戦者席。
その中に、謝家の家主。
謝文徳は、座っていた。
謝家は、歴史ある武家だ。
槍術を得意として、一族の中には、武林盟の要職についた者も多い。
そして、文徳は、その筋骨隆々の体格に見合わず、頭が切れる男だった。
……今回は、末の息子が大会に出場している。
文徳は、息子を応援しに来たのだ。
しかし………
ケホケホ
「あなた、大丈夫ですか?」
「ああ、風邪のようだ。」
隣に座っていた妻が心配そうに見ている。
「最近、流行っているようです。薬を飲みますか?」
「いや、しばらくすれば、治るだろ。それより、息子を応援しよう。」
「………おつらくなったら、おっしゃって下さい。」
文徳の息子は、順調に勝ち上がった。
大会は明日、明後日と続き、最終日に優勝者が決定する。
文徳は、今日の試合が終わった息子の肩を叩く。
「我が息子は、なんと強いのだ。もしかして、明後日には優勝しているかもな!」
「父上、恥ずかしいです。やめて下さい。」
「ゴホ、ゴホ。明日も明後日も、見に行くからな!」
息子は、恥ずかしそうにしている。
「ふふふ。」
そんな、二人を見て妻は、優しく笑った。
夕日が、3人の影を長くのばす。
楽しそうな話し声が遠ざかっていった。
……………武林盟に、謝文徳の訃報が届いたのは、
翌朝早くの事だった。
まだ、この作品も書きたい所に達してないのに、
他にも書きたい話し多すぎる。
陰陽師のブロマンス書きたすぎる。
完結したら絶対書く。




