第81話 四季くんと、仲間達
慕容四季は、友人達と食事に来ていた。
六人で丸い食卓を囲う。
「美味しい!」
南宮洋は、東坡肉に舌鼓を打った。
口のなかで蕩けるようだ。
「どれ、私も」
司馬文清も、上品に袖を押さえながら、一口。
「なかなか旨いな」
「ところでさ、だれが武林盟大会、出るの?」
唐真林は、杏仁豆腐を食べながら聞いた。
ポタ
「あ、」
赤い衣の大きな胸元に、レンゲの杏仁豆腐が落ちた。
急いで、拭き取る真林を横目に、上官凌は、答えた。
「私は、見に来ただけだ。」
「そうなの、出ると思った。」
「興味はあるが……」
「私は、参加するわ。」
諸葛輪は、言った。
「輪の家は、武功というか知略の方が得意じゃないの?」
「優勝するつもりはないの。父上が、戦いを知るべきだって。ただの武功比べだけど。」
「なるほどね。四季は?」
「私も参加するよ。」
唐真林は、少し心配そうに聞く。
「身体は、大丈夫なの?麗華おばさんから、寒舟様が治療したって、聞いたけど。」
「すっかり、良くなったよ。私が、兄の代わりに参加するんだ。」
「お兄さんは?」
「まだ、見つからない。」
「そう………」
南宮洋は、落ち込む四季を見て、提案した。
「俺達で、探して見ないか?」
四季は、顔を上げる。
「えっ?」
「確かに、それいいかも。」
唐真林は、直ぐに同意した。
「私も、賛成だ。四季の兄ぎみには、世話になったからな。」
司馬文清がい言う。
上官凌、諸葛輪も頷いた。
「でも、危険かもしれない。父上達が、いくら探しても見つからないんだぞ。」
「視点が変われば、新たな痕跡を見つけられるかもしれない。」
「それでも、皆を巻き込むわけには...…。」
「なに、言ってるんだ。仲間が困ってたら、助ける。俺たち友だろ?」
四季は、友人達の顔を一人一人見た。
「ありがとう。」
友に、心から感謝を………
ガシャーーン
「おまえ、私の豆花を!!」
「食べないかと思った。」
「楽しみ取っておいたんだ!!」
「沈七は、その前にたくさん食べてただろ。俺の分まで。」
「ぐぬぅ」
髪を高く結った、爽やかな若い男がゆったり茶をすすっている。
彼の前に座っている平凡な男が、掴みかからんばかりに、怒っているようだ。
豆花を取られたくらいで、あのように怒るなんて。
四季は、呆れた。
最近尊敬している、寒舟先生とは大違いだ。
あんな、大人にはならないぞと、喧騒から目を逸らした。
一応毎日投降してたんですが。
書く暇がなく、ストックがなくなってしまったので、月曜日まで書きだめしようと思います。
24日にまた投降再開しますので、完結までよろしくお願いします。




