第29話 三木城を水攻めにしてみた
1524年、春
尼子政久は上洛の軍を起こした
父・経久と九州の義興を留守に残し総勢8万…丹後へ山名政豊を総大将に2万、丹波へ塩冶興久2万、播磨へ宇喜多能家を総大将に2万、本隊が2万という堂々たる陣容
各所で戦いは続いたが上洛という大義名分に丹後の一色氏と丹後の波多野氏は2ヶ月で投降
一方の播磨は赤松こそ簡単に倒したものの堅牢と名高い三木城に苦戦していた
「誠に申し訳ございません…三村殿らを中心に総大将に据えられながら政久様が来るまでに播磨平定がならず…」
俺が到着すると宇喜多能家は平伏した
「気にするでない宇喜多能家、三木城は堅牢と聞いておる。そなたの責任ではない」
「はっ…!」
しかしあの宇喜多能家が手こずるということはやはり堅牢というのは噂だけではないようだ
「どうしたものかの…」
俺は思案するのであった
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政久が三木城に到着してから1ヶ月が経過した
別所就治の守る三木城…史実の尼子晴久も上洛しようとしたがここにてこずり上洛を果たせなかった
「ふふふ…尼子の田舎侍め…この三木城を落とせると思っているのか!」
別所就治は自信満々で言う
赤松ら播磨の豪族は別所以外が投降した
だが三木城のある別所にはそんな事関係ない
落とせるものなら落としてみろ!
そう別所就治は思っていた
その時であった
「ドドドドド!!」
とてつもない轟音が鳴り響く
「何事だ!」
別所就治は叫ぶ
まさか城門が?いや、尼子軍はここ1ヶ月包囲してるだけだ
そう考えていると
「殿!水です!水が城内に!」
「水だと!?」
流れてきた水により三木城は三ノ丸、二ノ丸、中崎丸等一部が水没
本丸等、高めにあった部分は辛うじて残ったものの小舟がなければ動けないような状態であった
「この三木城を水攻めとは…尼子政久…怖い男…」
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俺は三木城攻略に対して4万で力押しより尼子の力を見せつけることの方が重要だと考えていた
晴久が大軍でも落とせなかった城を落とすには…と考えた時付近に川があることに気づいた
幸いいまは5月、今から堀で囲ってしまえば水攻めできるのではないかと考えた
案の定元々でかい川と時期も相まっていい感じに三木城を水没させることが出来た
「いつまで持つかな?別所就治」
その半月後別所就治は投降、処分は上洛後として別所就治を捕虜とし播磨を後にするのであった




