第27話 中国11州の主
津和野に布陣した尼子と大内
尼子軍は塩冶興久、桜井宗的、尼子久幸、吉川興経、高橋興光らを中心に三刀屋氏、南条氏、吉岡氏といったもの達も加わる主力であった
その戦力をみた大内義興は
「数は倍…しかし守り抜けば勝機はある」
津和野城を拠点に守り抜く戦術を展開することにした
~~~~~~~~~~
初日は大内義興の狙い通り守り抜く戦術により何とか耐えていたが数の違いだけでなく2年常に鍛えてきたものと集められた農民では力の差も歴然であり3日目には津和野城を奪われることになる
義興は撤退しつつ奇襲を試みるが失敗し石見の戦いは尼子の勝利に終わる
~~~~~~~~~~
一方の安芸から周防に攻め込んだ軍は毛利元就、尼子国久、相合元綱を中心に三村氏、宍戸氏、小早川氏で構成されていた
毛利元就は陶興房に対して調略を用いておびき出すと瞬く間に敗走させた
元就に半信半疑を抱いていた尼子国久もこの手腕に納得するしかなく以降信頼していくことになる
~~~~~~~~~~
尼子軍が2箇所で大勝するとやはり多くの豪族達が尼子家に寝返ってきた
政久は所領の半分は安堵しそのもの達を許した
それぞれ周防と石見を掌握した尼子軍は周防で合流し長門を目指すことになった
「戦勝おめでとうございます」
元就が尼子政久に言う
「元就殿もよくやってくれた。見事な戦だったと聞いている」
「恐れ入ります」
そう談笑する2人に国久がいう
「これで我が尼子の領域は11ヶ国…凄まじい勢力になりましたな」
そうだ…11ヶ国だ
父・経久後の戦いにより最盛期は「11ヶ国の太守」と呼ばれたが完全掌握した訳ではなかった
俺は完全掌握で「11ヶ国の主」になったのだ
「うむ。だが中国地方統一はまだあと一国残っておる」
「長門ですね」
「一層奮起します!」
そう決意を新たに長門へ進行した
~~~~~~~~~~
大内義興は焦っていた
上洛も果たした名門大内がド田舎の尼子などにやられるとは
細川も赤松や波多野を使い山名や宇喜多に攻撃したが撃退されている
それほどまでに尼子が強いとは…
やはり石見の一件の際に協力関係築くべきではなかった
そう後悔していた義興に陶興房が言う
「いまは尼子に従属するもやむをえぬかと…」
そういう陶に激高する
「名門大内が頭を下げよともうすか!?」
そう怒るが陶の説得と現状長門の豪族ですら味方をしない状況に選択肢はなかった
大内義興は例え自分が死んでもいまは大内を存続させ後に仇を打ってくれることを期待し尼子政久に投降する事にした




