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異世界召喚が多すぎて女神様がぶちギレました【連載版】  作者: 湯立向日/ガタガタ震えて立ち向かう


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昔は洒落怖スレにも話を投下していた

「なぜ日本人は夏に恐い話をするのだ?」

「いや何故と言われても」


 安達家のリビングにて。

 夏の心霊特集番組を見ながら疑問を口にするグライオスさんと、生まれながらの日本人なのでそこに疑問を抱いたことがなかったカガトくん。


「肝が冷えて涼しくなるからじゃないですか」

「ふむ。……それは俗説であると書いてあるな」

「めんどくせぇなこのおっさん」


 カガト君の説明を聞いて即座にスマホで検索するグライオスさんと、思わずタメ口でつっこむカガトくん。

 エビデンスは大事だからね。

 でも「エビデンス」と聞くと脳内で海老が「海老でんす」と自己紹介してくるよね。でんすってなんだよ。


「もうそのまま理由調べたらいいじゃないですか」

「それはそうだ。……なるほど、お盆で先祖の霊だけでなく様々な霊が帰ってくるとされているからか」

「あーなるほど」


 なお怪談が夏に多い理由としては、夏に歌舞伎の演目に怪談が多かったという歌舞伎説などもあります。


「あれ? じゃあもしかしてフィッツガルドには夏に怪談やる文化とかないんですか?」

「フィッツガルドどころか向こうの世界で夏が怪談の季節など聞いたことがないぞ」


 実際世界的に見て夏に怪談と言うのはほぼ日本だけです。

 ただしハロウィンが浸透している地域だとハロウィンの時期に怪談が多くなるそうです。


「そう考えるとお盆があるのに何でハロウィンがちょっと浸透し始めてんでしょう日本」

「先祖も年に何度も帰れていいのではないか?」


 そもそも日本ではハロウィンはコスプレイベント化してるせいで、先祖の霊が帰ってくるイベントだと認識してる人あまりいなさそう。


 今日も日本は平和です。



 一方高天原。


「そういや怪談話してると霊が寄ってくるっていうけど、実際寄ってきたの見たことないんだよね」

「そりゃ姉上に自分から近付いてくる無謀な霊はそういないでしょう」


 はてと首を傾げるアマテラス様と、当たり前だろとつっこむツクヨミ様。

 下手に近付いたら太陽神パワーで浄化されそう。


「でも怪談っていつごろからの風習なの? お父さんとお母さんのアレもある意味怪談だけど」

「母上は置いておいて。平安時代には怪談や肝試しの類の話があるのは確認されていますね。ただ単なる娯楽の他に、武士たちの度胸試しという側面もあったようです」

「あーなめられたらぶっ殺すのが武士だもんね」

「なんですかその極端な武士観は」


 昔の武士は物理で妖怪もぶっ殺してたからね。仕方ないね。


「まあ今の時代に肝試しをするなら、下手に本物の心霊スポットなどに行くと、老朽化した施設で怪我をしたり、不審者が徘徊していたりするので避けた方がいいでしょうね」

「祟られるからとかじゃないんだ」

「あと建物や敷地の中に勝手に入るのは不法侵入です」

「それはそう」


 廃墟に見えてもちゃんと管理者がいたりするからね。

 何か壊したりしたら大変だし迂闊に近付かないようにしようね。


「でもそういうの動画に撮って公開する人種とかは気にしなさそう」

「そういえば最近はホラーの導入の犠牲者に迷惑系配信者が選ばれることが増えているそうですね」


 誰かが祠をぶっ壊さないとホラーが始まらないからね。仕方ないね。

 今日も高天原は平和です。

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