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【改稿作業中】クロ殿下と剣聖ヴェイセル  作者: 夕凪 瓊紗.com
青嵐ダンジョン編

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第774話 クロ殿下と司祭研修



「司祭研修・・・?」


王都エステラ大祭壇で、司祭資格を取得するため、

日夜修業に励む俺とふわっもふ碧狼族のリョクタは、

その日、エステラ大祭壇の最高責任者・サイカ大司祭様に呼ばれていた。


「えぇ。司祭修行の一環で、

一定期間エストレラ国内の各祭壇で実地研修を行っております。

クロ殿下は学生ですので、3年次が始まるまでの

秋休みに研修に赴いていただきたいんです」


「はい、それはもちろんです!」


「あと、今回はリョクタくんも一緒です」

リョクタも一緒か・・・それは心強いなぁ・・・


「わかったっす」

リョクタも嬉しそうだ。


「それで、どちらの祭壇になるんでしょうか」


「こればかりは、クロ殿下の場合、加護を授かった精霊さまとの相性で決まります。

また、リョクタくんの場合も、かつて精霊さまを宿していましたから・・・」

俺の場合、鎮守の精霊・シズメさまの加護を授かっているから、

シズメさまと相性のいい精霊が祀られている祭壇となる。

まぁ、土地の守護精霊として、

エストレラ王国中の精霊たちに慕われているシズメさまだから、

相性の良くない精霊・・・と言われても、ピンとこないんだけど。


また、リョクタは現在、第2の故郷とも呼べる

エストレラ王国の西部辺境、クォーツ州クリスタ領で暮らしている。


そこには、かつてリョクタに宿っていた、

黒狼族の姿の破壊の精霊・玻凛はりんさん、

そして、その対の精霊であり、

碧狼族の姿の縁結びの精霊・ウララちゃんが暮らしている。


玻凛さんと相性のいい精霊か・・・

ウララちゃんたちわふわふ3姉妹のいる祭壇なら、

おのずと相性がよさそうだけど・・・


わふわふ3姉妹のいる祭壇と言えば、

俺の故郷のクォーツ祭壇には、

たれ耳黒狼族の姿の生命の精霊・キララちゃんがいるけれど

・・・そこは、普段から精霊士のお仕事をこなしている祭壇だし、さすがに無いか・・・


となると、もうひとつは、

エストレラ王国南部のロンド祭壇・・・?

そこには、わふわふ姉妹のひとり、茶狼族の姿の治癒の精霊のユララちゃんがいる。


因みに、サイカ大司祭様は、

なしてかリョクタの精霊宿しの件の事情も知っている。


ほんと、このひと何でも知っててすごいよなぁ・・・

エステラ大祭壇の太陽の精霊・コウリンさんがハーパン萌えで暴走しても、

その事実を必ず掴んでいて、その度にコウリンさんが叱られているし。

どこで知ってるんだろうか。


「お2人にゆかりのある精霊さまと相性の良い場所・・・となると、

お2人とも同じ祭壇になりました」

俺とリョクタにとって相性のいい祭壇・・・やっぱりロンド祭壇・・・?

でも、俺的には何となくしっくりこない・・・

もちろん、ロンド祭壇で祀られているユララちゃんも、

黒猫耳しっぽの封印の精霊・パシャさんとも仲良しだが・・・。


「タイタン祭壇です」

タイタン祭壇!!

区画的には、エストレラ王国東部シュテルン州内のタイタン領にあるのだが、

タイタン領はその最北部・・・北方区域群とも呼ばれる冬がとても寒い場所にある。


「タイタン祭壇には、クロ殿下とゆかりの深い

盾の精霊さまがいらっしゃいます。

盾の精霊さまは、クロ殿下に加護を授けた

シズメさまととても相性が良いですし・・・」

確かに、わふわふちび精霊である盾の精霊・リヴィの盾も、

鎮守の精霊・シズメさまの鎮守の力はどちらも守護に関係する力で、似たような性質を持つし、

あのふたりも仲がいいしな・・・

リヴィは特に、黒い毛並みの天人族の姿を持つシズメさまのふわもふしっぽがお気に入りだ。

シズメさまも、ちったい頃の俺みたいと、リヴィをかわいがってくれている。

因みに、リヴィはちったい頃の俺にクリソツである。

ちったい大鬼角は生えているけど!!


それに俺、タイタン祭壇の精霊たちとは皆、顔見知りで、仲良しだ。


「リョクタくんの場合、リョクタくんがかつて宿していたのは“破壊の精霊さま”ですね」


「はいっす」


「破壊の精霊さまは黒狼族の姿の精霊・・・

タイタン祭壇にも、同じように黒狼族に近い容姿の精霊さまがいらっしゃいます」

基本的に、姿が近いと、精霊たちはその話題で仲良くなったりする。

同じ狼種のわふわふ三姉妹がいい例である。

そして、黒狼族に近い容姿の精霊と言えば・・・


「リヴィとロータですね」

おなじみ、リヴィとその対の精霊である槍の精霊のロータだ。

このふたりは、ちび双子狼精霊と言われる。

但し、ロータは俺の双子の弟のヨルのちったい頃にクリソツである。

まぁ、小さな鬼族の三本角は生えているけれど。

ふたりとも、俺とヨルと同じこがれ色の毛並みに、黒いわふたんパジャマを着こんでいる。

因みに、黒いわふたんパジャマのわふたんお耳の下も、わふたんお耳。

わふわふしっぽはふたりの自前のしっぽである。


「えぇ。それに、最近タイタン祭壇にいついている

酵素の精霊さまは、破壊の精霊さまと仲がいいのですよ」

それは初耳だなぁ・・・

因みに、酵素の精霊・エンジーさんは、赤毛の狼耳しっぽを持つ“金属”精霊のひとりである。

そして、ちび双子狼精霊にメロッメロになったエンジーさんは、

タイタン祭壇にすっかりいついているそうで・・・。


それにしても、サイカ大司祭様・・・

酵素の精霊・エンジーさんがタイタン祭壇にいついてることも知ってるとは・・・


てか、なしてエンジーさんと破壊の精霊が仲良しなのを知ってんだろう・・・。


「それに、おふたりはクォーツ州に縁深いので、

タイタン領では受け入れられやすいですからね。リョクタくんの種族に関しても」

リョクタは、緑のわふたんお耳にふわっもふしっぽの碧狼族だ。

近年は、徐々に碧狼族への偏見は減ってきてはいるし、

彼らが多く暮らすクリスタ領や、西部辺境では、すっかりおなじみの種族になりつつある。

まだまだかつての不名誉な悪評に警戒するひとはいるってことか・・・


その分、シュテルン州内にあるのにも関わらず、

タイタン領ではクォーツ州や西部辺境を中心に活動する

クォーツローカルが普通に放映されている。

そのタイタン領のひとびとなら、テレビを通して碧狼族もなじみ深いのかもしれない。


「と、言うわけで・・・

移動はヴェイセル殿にお任せすれば大丈夫だと思いますので、

早速、準備を始めてください」


「はい、わかりました」

「わかったっす」

俺はリョクタと互いに顔を見合わせ、頷いた。



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