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俺、幽霊になりました。さて、どうしましょう?  作者: 記角
幽霊の気ままな日常
8/24

第7話 俺、コーチになりました。さて、どうしましょう?

 俺の主人、友華が通う小学校、「リサイエント特殊魔術師育成学院」。

ここには、魔法を実践するための体育館が存在しており、週一度の授業「実践」に使われたり、または、魔法試験「ヌーテント」にも使用されている。


 ヌーテントとは、ヌー:移動とテント:昇格という単語を並べたもので、つまりは「昇格試験」ということらしい。


 そして、友華にももうすぐ試験の日が近づいていた。


 試験の日は、個人の魔法の出来具合により、個人個人差がある。


 中でも、友華の魔法の出来具合はいいものらしく、学年トップ...とまではいかないが、それでも高い方だという。


「それでね、一記くんに魔法の稽古をつけてもらおうと思うんだけど、いいかな?」

「......俺も確かに、ヌーテントでは決して高い方とはいかなかったが......わかった」


 俺がそう言うと、友華は目を輝かせて───


「その代わり、毎朝五時起き、寝るのは二時過ぎな」


───消沈した。


「た、たったの三時間しか、睡眠を許さないとは......」


 そして、俺は友華のコーチになった。



 ヌーテントの採点基準は以下の通り。


1.発現までの速さ(スペルローディングタイム通称詠唱時間)

2.魔法の威力。

3.使用魔力量と魔法の威力の差。


 1については、速ければ速い程得点がもらえる。

実践には必要がないが、速いことにこしたことはない。


2は魔法の威力が高ければいいだけてなく、その規模も点数に入る。


3は、その魔法を使用するのに用いた魔力の量が少なく、それに反比例して魔法の威力が大きい、というような形だ。

例えば、俺の使う魔法、消化する火球に利用する魔力が、Aさんは1、俺も1だとしよう。そしてさらに、威力がAさんは9000、俺は無限とする。

したら、3の評価がAさんは8889、俺は無限-1で、俺の方が差が大きい。

よって、差の大きい俺の方が、Aさんよりもこの魔法を扱うのに適しているとして、俺の方が点数が高くなる。


要は、魔力をどれだけ少なくした状態で高い威力、規模の魔法が使えるか。


 その辺をしっかりすれば、点をとるのは簡単だ。差が小さくても、威力やスピードでカバー出来るしな。


「それで、ヌーテントに使う魔法は決まっているのか?」


 まずはそこから決めていく。


 聞くと、彼女は


「決まってるよ、それくらい。えーっと、使う魔法は、『ドラクニール・エフェクトノソル』にしようと思うんだけど」


 龍覇者の太陽撃(ドラクニール・エフェクトノソル)

赤い龍神の巫女服に換装し、一定時間、触れたものを完全に蒸発させるPMマーシャル・アーツ(対人武術魔法)。

継続的に魔力を消耗し、終了時間も個人で違う。


「でも、それはヌーテントに使う魔法には向かないと思うが?」

「そこをどうするかを考えてほしいんだよ」


 この魔法の最も誉める部分は、その換装シーンとその換装完了後の姿、そして、それを扱う人間のかわいさが全て合わさることで、別称、「美少女専用魔法」とまで言われているところだろうか。


(......って、なに考えてんだよ俺は!そうじゃなくて、触れたものが全て蒸発するところだろ!)


 この魔法の威力は、消化する火球(ジスカ・マーニラム)と同等で、その効果範囲がゼロ距離発動になっている。


 ジスカ・マーニラムに比べれば不自由だが、ある括りの人からは、壮大な人気を誇る。


「わかった。考えてみるよ」


 そう言うと、友華は目を輝かせて、礼を言った。

龍覇者の太陽撃(ドラクニール・エフェクトノソル)別称、「美少女専用魔法」

攻撃効果

触れたものが全て蒸発する。

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