第6話 俺、主人を守ります。さて、テロを殲滅しよう。
ここで初めてもっともなチート技が現れます。
西欧諸国では、裏科学が発見されたその時から進められているものがある。
それは、魔法を行使する生命体の開発。
後に、それらは人の形をとることはなくなり、獣の姿として開発され始めた。
西欧では、それらをMonsterつまり、怪物と呼んでいる。
そして現在、この世界を悩ます問題が、新たに見つかってしまうこととなる。
───怪物暴走症である。
そしてさらに、新たなテロの始まりもそこにあった。
簡単に言うと、怪物を使役してテロを起こす。
そのテロは主に、魔法使いの誘拐、殺害を目的としている。
俺は今、友華の通う小学校を襲おうとしているそのテロ組織を相手にしようと、やつらの前に現れた。
「今回は楽しめるかな?」
こんな状況で、俺は苦笑を浮かべながら大量のモンスターの前に立ちはだかる。
モンスターの数は数百。
「楽勝」
俺はそう嘯いて、刀をつき出す。
それを合図に、モンスターは一勢に襲いかかる。
俺は刀を上に持ち上げ、下に降り下ろす。
完全に空振り。
だがしかし、それでいい。
襲いかかってくる敵は、もう氷漬けにして粉砕したのだから。
「八寒の天井下ろし。これを受けて生き残れたら、俺がたっぷりと遊んでやったのにな」
発動したのは刀を上に持ち上げた時。
終わったのは、降り下ろし終わる直前。
辺りには赤いダイヤモンドダストが、舞っていた。
一体、何が起こったのか、わかるだろうか。
「残念」
そう言い残して、俺はその場から離れた。
無論、やつらの本部に行くためだ。
その情報に関しては、俺の分身に探し出させていた。
後は乗り込むだけ。
俺はウィンドウを開き、転移した。
本部の前で、俺は対象となる敵を探す。
外には居ないようだ。
俺はその重い鉄の扉を、派手に蹴り飛ばす。
扉を蹴り飛ばした時に、その勢いでそれは衝撃波を纏う。
その本部は、それだけでほぼ壊滅状態に移行した。
「さぁ皆さんこんにちは。あなたたちにとっては今日が命日となるでしょう!」
俺はそう突然に言い出すと、指弾を打った。
────パチン
その音が合図となって、やつらのアジトは火球の中に消えていった。
「消化する火球。我ながら恐ろしい威力だ」
俺はそう呟いて、友華の通う小学校に転移した。
八寒の天井下ろし
空気中の原子の運動を停止させ、巨大な圧力で氷漬けの対象を破砕する殲滅魔法。
対象は視界内でなくても、対象の座標を認識さえしていれば、任意で遠く離れている敵をも攻撃できる。
消化する火球
その名の通り、巨大な火球を出現させ、高温にして蒸発させる殲滅魔法。
対象は視界内であればどこでも、どんな大きさでも可能。
ジスカ=消化する、又は消滅するの意。
マーニラムとは、マーン=球とイラム=火、炎の連語で、意味は火球。




