表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
75/77

第75話

 駿一が次に目を覚ますと、そこは白い病室だった。


「……ここは?」


 ぼんやりと天井を見つめながら、駿一はゆっくりと身体を起こそうとする。


『俺は確か……』


 記憶を辿ろうとしても、頭の中は霧がかかったように何も思い出せない。


 その時、病室のドアが静かに開いた。


 白いナース服を着た女性が、カルテを手に部屋へ入ってくる。


「弘毅さん、お加減はいかがですか?」


 女性は優しく声を掛けながら、窓際まで歩いていった。


 その横顔を見た瞬間――


 駿一は思わず息をのんだ。


「彩香……」


 その女性は、彩香によく似ていた。


「えっ?」


 女性は驚いたように振り返り、不思議そうに駿一を見つめる。


 やがて柔らかく微笑み、


「事故の後遺症で、誰かと間違えてしまったんですね。」


 と優しく言った。


「私の名前は奈津です。」


「担当看護師です。」


 その笑顔は彩香とは違う。


 それでも、どこか懐かしさを感じさせる笑顔だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ