9/11
知らないって、たのしい
本を読むたびに、私は小さな迷子になる。
知らない言葉の森をさまよって、
それでもページをめくるたび、一筋の光が差し込むのを、私は知っている。
知らない言葉に出会うたびに、自分の無知を感じる。
以前の私ならば、恥ずかしい気持ちと、
「なんてダメな自分なんだ」と思い込んでしまっていた。
しかし、今の私は推しの金言を携えて読んでいる。
「無知だからこそ、知る楽しみがある。」
とても不思議なもので、心の持ちようひとつで、
同じ出来事に出会しても、全く正反対の感情が生まれるようになった。
知らないものが、楽しくなった。
いつもの道に生えている雑草の種類、鳥たちの声、
隣の家の花壇の花々。
毎日のように見たり聞いたりしていたのに、
今までまったく気づかなかった。
来週は、「いつも私なんて…」と言っている彼女を、
買い物に誘ってみるつもりだ。
道中を、一緒に“無知”を楽しもう。




